飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を宛てもない手紙のように綴る

長期入院と涙

今日。


受け持っていた患者さんが退院しました。
実に三年半の長きに渡る入院生活を終え、この日を迎えました。

私は途中から二年半を受け持たせていただき、

何とか退院できるよう、
芸術療法をしたり、疾病教育をしたり、地域職種と何度も会議を重ね、
この日を迎えるために患者さんと一緒に頑張って来ました。

昨日は夜勤で荷物を片付けながら、
一人しんみり。

精神科は長期入院の傾向がまだまだ強く、地域の受け皿も少ない現状で
何とか変えていかねばならない。地域で、自立した普通の生活を送れるように

長い入院で、当事者の“生活する力”を奪ってはいけない。

私はそのために
微力でも尽力していこうと思います。

今日は患者さんとお母さんの前で泣いてしまったけれど

こんな嬉し涙をこれからも流したいと思う。