飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を宛てもない手紙のように綴る

生きててよかった・・・

大げさなタイトル。

けれど
そういう瞬間ってありませんか?日常の中の非日常。


今日は日本百名山の瑞牆山(みずがきやま)に登ってきたのです。

中国の山水?仙人住んでるでしょ?
ってな風貌の岩山。
今までは、県内に住んでいながら、見上げるだけの山でした。
まさか、自分がそんな奇岩巨岩ゴロゴロな岩山に登るとは・・・

山友と行って来ました。
私に登山の素晴らしさを一から伝授してくれた山友でもあります。


少し登ると、いきなり巨岩がそそり出ている。山友危うし。
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行けば行くほど急登となってくる。
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行けども行けども、

岩、岩、岩。

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あら、また巨岩。

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ロープをよじ登り、岩を跨ぎ、乗り越える。
軍手して、四足歩行。もう人間並みの歩行などに構ってはいられない。
そして、腰イタイ・・・(最近、職業病悪化中。鎮痛剤服用泣き顔

急すぎて、っていうか次々に現れる岩がデカすぎて
全く頂上が見えません。
岩地獄。岩大放出。岩出血祭。

奇声を上げながら(一応掛け声。)岩に翻弄される。

そんな中、ちょっとほっこりタイム。
ベニテングダケ現る。

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ディズニーの白雪姫の世界。実際にファンタジアやスーパーマリオのモデルにもなっている。


最後の急登が鬼かっexclamation ×2てほど、腰と股関節を骨抜きにしてくださる。自虐の極み。もうどうにでもしてくれぇ~。


岩に翻弄されること4時間。


ついに・・・、てっぺんexclamation ×2

ガスってしまい、ほとんど展望が無いかと思いきや、
すーっ、と雲が晴れてゆく。

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すごい。
生きててよかったって思える風景。
大げさでも、何でもいい。

先の見えない旅路、諦めたくなるその先に、
登りきった者だけが目にすることが出来るだろう景色。

幸運にも少しの間、晴れてその姿を見せてくれた。
こういうのこそ、運がいいっていうのかもしれない。

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岩の先ってな頂上。高~いとこが大好きな私はあちこち覗き込む。
気分昂揚、たぶんエンドルフィンが出ている。

あこがれの北岳に思いを馳せる。
来年は登りたいね~。


帰り道、これも予想を裏切らない、岩、岩、岩。
またもや四足歩行。もはや、人間ではない‥たらーっ(汗)

そして、あっという間にあたりは暗くなる・・・5時を過ぎるげっそり

「フィーーーーーーヨーーーーー」


ひゃぁぁぁーーーーーーーっ

人間ではない声。
あっ、シカか。
秋はシカの繁殖期。オスが夜通し甲高い声で鳴くのですね。

けものが動き出す時間。急がねばーーーふらふら

日没を迎えてしまい、辺りは真っ暗。ライトを点けての下り。
なかなか怖い。暗いので道を間違えそうになる。
山友の山GPSが頼りだ冷や汗

ブレアウィッチプロジェクトが頭をよぎるふらふら


山友のアシストと、山GPSのおかげで、無事下山。

8時間のコースタイムとなりました。

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生きててよかったーあせあせ(飛び散る汗)
夜の山はなかなかなものでした。


瑞牆山、私にとっては
アクの強い忘れられない山となった。
荒々しく、気高い。そんな素晴らしい山。

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