ある秋の日の午後。
中庭で、
患者さんと絵を描いた。
ふと、目にとまったのが、
フェンス越しのバラ。
風にゆれて 午後の木漏れ日の中、
凛と咲く。
届きそうで届かない、
何かに似ている。
フェンスの向こう側とこちら側。
どっちだろう?と
そんなことを思いながら。
