飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を宛てもない手紙のように綴る

「断捨離」的な。

最近、実践していること。

「断捨離」。

人生の過渡期にいるからこそ、の。



「人生の大そうじ」なんて言われる。
年末の大掃除はいまいちだったけど、
最近になって、いろ~んなものを「捨」てた。





断捨離(だんしゃり)とは、物理的・精神的な意味で、
自分にとって不要な対象を切り捨てて身軽になって、
シンプルなライフスタイルを目指すこと。

もともとは、外から不要なものが入ってこないようにアクセスを断つ「断行」、
身の回りの不要なものを捨て去る「捨行」、
不要な執着から離れて精神的に自由である状況を生む「離行」
というヨガの用語を元に、ヨガ・インストラクターをしていたやましたひでこ氏が生み出したキーワードである。



NHK番組クローズアップ現代で、とってもいい言葉があった。

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2982



(Abstract)

「現代社会っていうのは、普通に暮らしていると、だんだんと自分っていうものが大きくなるっていう、そういうメカニズムになっている。

自分が大きくなれば、現実とのギャップに苦しむという事態に陥る。


また、現代人は放っておくといろんな物を抱え込んでしまう。

どんどん過剰になって、極端になるものだから、どこかで整理をしないことには、生きていくのはしんどいっていうようなことになる。

どうすれば何かをゲットできるかっていう知恵よりもむしろ、

要らないものを捨てるとか、あるいはあきらめるっていう、そちらのほうが今、必要な知恵という感じがする。

みずから進んであきらめる、捨てるという選択をする。

<やむなく>じゃなくて、みずから選ぶということではないか。」




う~ん、やられた。

現代人の心性といってもいい、「過剰」であるということと、
「実存的空虚」との関連はとっても大きい。


モノ・人・情報などは「過剰」なのに内面は「空虚」だったりする逆説的な現象を呈していまいか。

外側から、どかどか入ってこられる人生なんてごめんだ。
自然や社会から与えられるだけ与えられてるのに、大切なことに気づけず不満ばかり吐く人間は大きらいだ。
私は「みずから選ぶ」自律的な人生を送りたい。


・・・断捨離の背景に横たわる根本的な問題は深かった。





大好きな現代美術家イチハラヒロコのランゲージアート。


これも断捨離?(笑)

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