飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を宛てもない手紙のように綴る

北信濃で豪雪×外湯めぐり

真冬の豪雪地帯で温泉めぐり・・・という
風情ある旅がしたいというコンセプトで野沢温泉に行ってまいりました。

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渋温泉外湯9湯は制覇したのですが、
やっぱり野沢温泉13湯めぐりもしたいexclamation ×2というフェチぶり発揮ですいい気分(温泉)




ひなまつり寒波で、見事に2日間雪が降り続き、
3月といえど真冬も真冬。

そして、今シーズンはまれに見る記録的な積雪という年。

長野といえど、新潟寄りの野沢温泉村。すごいことになってました。

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ま~スキー・ボード客ばかりで
(それしかいないのでは?というくらい)
浴衣で外湯めぐりする姿のほうが完璧浮いてましたたらーっ(汗)


しかし、
その意味がよ~~~く分かりました。

ものっっすごくさぶいexclamation ×2半端ない。
外は余裕で氷点下、浴衣という薄着ですからね~←当たり前
外国人にはウケておりましたがたらーっ(汗)

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江戸時代,
僧行基が発見したといわれる野沢温泉は30もの源泉があり、
村に点在する外湯という13の共同浴場は、
江戸時代から続く“湯仲間”という制度で輪番制で掃除など、
大切に維持管理されてきました。
もちろん、住民も観光客も誰でも無料で入れます。


外湯の湯船には高温の源泉が流れ込んでいるので、
自分で水を足して入るのがやり方。


雪の中を凍えながら、まずたどりついたのが
滝の湯。

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しかし、しばらく誰も入ってなかったためか
湯船は高温。水でうめてもうめてもあつ~。
そして温泉に入るスタンバイ完了な訳で、超さぶ~。
結局湯船には入ることが叶わず、ひたすら桶でかけ湯しまくりました。

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冷え切った身体をとにかく温めようと
次に回ったのが大湯。

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伝統的な湯屋建築は江戸時代から引き継がれるものです。



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夜の雪の中の大湯の風情は格別でした。




あまりの寒さと、
降りしきる雪、
足元の悪さで
1日目は13湯のうち2つですでに心が折れそうに。
野沢温泉街は結構広く、一番遠い外湯だと、中心の大湯から歩いて20分はかかります。

しかし諦めきれず、
夕食後に雪の中もう1つ回ってきました手(チョキ)




そして雪は一晩降り続き、
人家の車もすごいことに。

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ポストも。

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雪の壁はさらにうず高くなっていました。

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朝食後、
地元の人しか利用できない源泉・麻釜へ。

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ここでは野沢菜やら野菜をゆでたり、
温泉卵を作ったりするそう。

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一晩でとっても風情ある姿になりました。




チェックアウトまで時間も無いため、
結局ひとつだけ回ってきた、麻釜の湯。

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源泉麻釜からそのまんま源泉を引いているため、
湯船には70度くらいの高温が流れ込んでいます。

ひたすら水でうめますが、
昨日の滝の湯の比じゃなく、
いっこうに入れる温度でもなく。



そこで思いついたのが
湯もみexclamation ×2

どの外湯にも湯もみの板が置いてあり、
温度調節には水でうめるか、湯もみするかどちらかの方法をとると聞きました。

死ぬ気で湯もみしてみたら
(草津で経験あり)
おお~~するする~っと湯船に入れるではありませんか。


おそるべし湯もみ。
伝統って、あなどれません。




そんなこんなであっという間に温泉めぐりの旅は終了。
外湯13湯のうち、入れたのは実に4湯、って・・・泣き顔


リベンジ必至です。
暖かい時期に(笑)





これだけ寒かったのに
温泉効果は確実にありました。

直前まで痛めていた腰が治ってました。
長い時間の電車旅だったにも関わらずですから。


江戸時代から人々の手によって守られてきた
野沢温泉。

そこにはしっかりと地元のぬくもりと
伝統が息づいていました。

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