飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を宛てもない手紙のように綴る

カイフウロとフジアザミ

昨日は、富士山を臨む花の山に登ってきました~富士山
登山は実に10か月ぶり…あせあせ
やっと登れる~と気づいたらもう花もクライマックスの時期あせあせ(飛び散る汗)

それならば、間違いなく花がいっぱいな山ということで選びました。



登山口を入るとすぐにテンニンソウやカメバヒキオコシの群生が続きます。

ゆっくりと花を見て、撮影しながら登るのですが、
ひたすら登りが続き、ブランクのせいかスタミナが続かない~がまん顔

雲が出てきて、富士山は臨めませんでしたが、
甲府盆地や南アルプスはかろうじて。

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山頂に近づくと、フジアザミがど~ん。
軽く握り拳大。

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富士山周辺にのみ自生する日本固有種で、大きさもアザミの中で最大です。
いつ見ても見ごたえ抜群。

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背丈が低く、花が大きいタカネマツムシソウもありました。

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やはり山頂を下ったところにあるマツムシソウとはちょっと趣が違っていました。

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ウメバチソウもきれいに群生。

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山頂を下ってもまだまだ亜高山性の植物が見られます。本当に花が豊かな山と実感。

下りの登山道には、登りの途中に見たタチフウロ?とはまた様子の違うフウロが現れました。
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花弁に濃い赤紫のスジがあります。
家に帰って調べてみたら、カイフウロでした。

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カイフウロは、まさにここで発見されたことから甲斐風露と名付けられたそうです。
なんと絶滅危惧2類(VU)に指定されており、
山梨の他に群馬、長野にのみ生育が確認されているそう。

花が豊かな山だということが実感できます。



この山には他にも絶滅危惧2類に指定されている貴重な高山植物も自生する、花の豊かな草原がある山です。
近年鹿の食害が深刻で、植物の減少ある種の植物が異常に増え生態系のバランスが崩れている、と山小屋の方が話しておられました。
今日も鹿柵設置の保護活動が行われていました。


登山者の増加や盗掘、鹿の急増など、
山の生態系も変化してきているのは、苦しい現状ですね。





山を保護することも考えていかねばならないんだ、と感じる、
久々の登山の一日でした。

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