飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を静かに叫ぶ。

自生する絶滅危惧種カザグルマ

花仲間から、ついに自生するカザグルマをみつけたよ、とお誘いを受け、ゴールデンウィークに某所に見に行ってきました。

 

少ない情報を頼りに結構探されたとのことで、ご苦労の甲斐あって、こうして貴重な自生種を見ることができました

 

キンポウゲ科クレマチス属のつる性植物であるカザグルマは、19世紀前半に、シーボルトによって日本からヨーロッパに紹介され、現在の様々な園芸種クレマチスの母種となったようです。

大輪の美しい花を咲かせるカザグルマは、里地・里山などに代表される自生地の消滅や採集・盗掘等によって確実に数を減らし、今では、環境省レッドリストでは準絶滅危惧種にランクされるに至っています。

全国の数少ない自生地では、保全活動が進められています。

 

足場の悪い、崩れた岩を登って、薄暗い斜面林にスポットライトを浴びたようにたたずむ姿を発見。

つるを他の植物に巻きつけながら咲いています。

こちらは開きかけの若い花。薄く緑がかって見えます。

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花弁に見えるのは実は萼片で、花弁はありません。

カザグルマの萼片は基本8枚ですが、きわめて変異の多い種らしく、6~13枚であることが多いそうです。

 

 

こちらは開花してしばらくたっているのか、少し痛みかけています。

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大輪の真っ白い花は妖艶に目立って仕方がないです。

珍しい自生のカザグルマ。

盗掘に合わないよう、どうか生き残ってほしいです

 

少し離れた場所に様子がまた違うカザグルマもありました。

萼片が丸みを帯びて大きく、色も少し紫がかっているようです。

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狭い範囲にたった数輪を確認できましたが、とても目立ちます。

開花すれば隠してしまいたいほど目立つ姿なのですが、つぼみの状態では探すのが極めて困難でしょう。

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今回案内していただいた花仲間に感謝です