2018年3月11日、東日本大震災から7年が経ちました。
この日、ミスミソウを探しに出かけました。
実は、7年前のこの日もミスミソウを探しに山へ入っていました。すごい偶然だなぁと思うのと同時に、さまざまな思いがよぎります。
7年前はミスミソウがうまく見つけられず、民家の方に、群生地から株分けしたというミスミソウを見せていただいたことを思い出します。
ネット情報を頼りにミスミソウを探しに出かけますが、案内板などは全くありません。
民家の方に伺ったところ、民家の裏手の竹やぶの奥に咲いているそうですが、子どもも通れないほど竹が道を塞いでしまっていたので諦めたっけ。
すると民家の方が、「ちょうど今朝、自生地から庭に株分けしていた雪割草が咲いていたのを見つけたから見ていく?」と、お庭を見せてくれました。
枯れ草を掻き分け、地中に埋まって錆びた鉢が現れ、その中に純白で可憐な花がひっそり咲いていました。
それがコチラ ↓ ↓ ↓
※2011年3月11日撮影。ちょうど撮影中に東日本大震災が発災。
花仲間から、当時とは別の場所にミスミソウ群生地があると教えていただき、さっそく出かけてみました。
集落のすぐ裏手に「里山さんぽ道」という町が整備した登山道があり、そこを登っていきます。
一見するとなだらかそうな登山道が続いているように想像しますが、少し行くとすぐ急登になります。
登山道脇を探しながら行くものの、なかなか見つからず・・・
行けども行けども枯葉ばかり。一見するととても花など咲いているように思えません。
もう終わってしまったのかなぁ。。。
10分くらい登ったでしょうか。
あった
ひとつ見つかると、あちこちに現れました。
特に、陽の当たる登山道脇の斜面によく咲いていました。
どれも満開で、ちょうど見ごろを迎えてるようでした。
葉っぱの形が特徴的で、その三角形から「三角草」といわれるそうです。
葉は常緑で、雪の下でも緑を保つそう。雪の積もりにくい急傾斜地に生育するのも特徴らしいです。
ひょろっとした可憐な花かと思いきや、辺りは冬枯れの中、積み重なった枯葉を押しのけて、力強く咲いています。
雪解けのすぐ後に他の花よりいち早く開花することから、「雪割草」という別名にも納得です。
一体誰が考えたのか、とても素敵な名前です。
雪解けと同時に真っ先に地面から顔を出し、夏になると枯れてしまい、地下茎だけが残る。
学術的には「スプリング・エフェメラル」・・・「春の儚い命」といって、春先の短い期間だけ地上に姿を現す、儚く健気な植物です。
春を告げる使者ミスミソウ。
いよいよ春本番です