飛紅真の手紙

フェミニストで精神看護専門看護師ブロガー、自然、アート、社会問題を綴る。

見逃すな。急性胃炎は身体に現れるストレスのサイン。

多重課題のプレッシャーから、年度末にとうとう急性胃炎を発症しました。

8月頃より看護雑誌への記事執筆、学会発表、外部講師、虐待防止プロジェクトチーム参加、性暴力被害者支援看護職(SANE)養成プログラム、向精神薬についての書籍共著など、

普段の仕事+αの院外活動が多く、明らかに仕事のステージが変化したと感じる1年でした。

・・・とまぁ、いかにも格好つけた表現ですが、

言い換えれば、いくつも仕事を受けすぎて自分の首を絞めていたわけです。

 

身体は正直。

思えば2月頃から口唇ヘルペスが治っては再発し・・・という状況でした。

口唇ヘルペスが再発する時というのは、感染症学の観点からすると、ヘルペスウイルスに「もうこの身体は用なしだ!次の宿主へ寄生しよう」と見限られた状態。

つまり、不健康=寄生する価値がない状態だそうです。

口唇にできた潰瘍から他の人間へと感染し新たな宿主に潜む・・・賢い生存戦略です。

口唇ヘルペスの再発という心身のSOSにも耳を貸さず、

「ハイ、終わったから次はこれ!その次はこれ!」と、一つ一つタスクをこなしても終わりが見えない日々で、最近では休日返上状態でした。

 

タイムマネジメントとか断捨離とか言っておきながら、実際には自分の時間や家族の時間を犠牲にしていたわけです。

急性胃炎が治ったいまでこそ、悔恨の念に駆られていますが、

本当に今回の急性胃炎はつらかった・・・(泣)

 

私は気分の落ち込みというのはあまりないタチなのですが、

どうもストレスが身体症状としてあらわれる性質のよう。

不安や抑うつ、希死念慮などの精神症状としてあらわれる人もいれば、

過労で倒れるまで気づかない人など、

ストレスのあらわれかたは人それぞれです。

私の場合は、タスク(締め切りなどの課題)が重なったりプレッシャーが強くなったりすると発症するようです。

鋼の身体、精神の人間というのは存在しないものです。

まさか「自分は大丈夫」と過信してはいけないと痛感します。

 

私の急性胃炎の既往歴は下記の通り。

・中学生の頃、試験前夜に胃の激痛を経験。

・大学院時代に2度急性胃炎を発症。そのうちの1度は夕方から急激な胃痛、腹部膨満感、嘔吐で起き上がれず、夜間救急外来に家族に運びこまれる。

・2人目妊娠中の前置胎盤・切迫早産による入院中に、1か月間ほど胃痛に苦しむ。2度の多量出血を起こしていたので、「自分が死ぬかこの子が死ぬか」というプレッシャーが相当強い状況。

・長男のノロウイルス感染症をもらい、散々嘔吐した後に今度は胃の激痛に苦しむ。

・そして今回。書籍執筆と雑誌の記事執筆の締め切りが重なるという山場で発症。

 

今回は1ヶ月ほどゲップの異様な多さが続いてた矢先、急激にみぞおちの傷みと背中の傷み、飲み込みむときの痛みが発症しました。

胃以外の部位の傷みは初めてだったので、加齢か!?ストレッチがよくなかったのか?とも思いましたが、胃が痛いのでやっぱりいつもの急性胃炎で間違いないでしょう。

毎年胃内視鏡を受けていますが、胃炎や潰瘍、ピロリ菌感染などはありません。

急性胃炎の時って、胃薬を飲んでも全く改善しないのが私の場合の特徴なので、「来たか」とわかります。

 

原因となるストレスがなくなると激痛は引いていくのですが、さすがに胃が荒れているのか、胃もたれやキリキリ、シクシクする微妙な痛みは数日残ります。

普段よく食べるし、高熱を出しても食欲が落ちないほど食べることへの執念がすごいのですが、

急性胃炎の時ばかりは食欲が落ち、お粥やヨーグルト、スープなどの流動食を少しずつ始めます。

書籍の原稿を書き終え提出すると、胃や背中などの痛みはサーっと引いていきました。

あと1週間ほどで雑誌の記事を書くタスクは残っていますが、きっとこれが私にとって大きな山場だったのでしょう。

私の身体って「現金!」って思ってしまうのですが、

いやいや自分で自分に無理をさせているからです自業自得なのです。

 

胃に異常所見がないのに胃痛やみぞおちの傷みが3か月以上続くものを「機能性ディスペプシア」といいますが、

私の場合、慢性的な症状ではないので、ストレス性の一過性の急性胃炎なのだと思います。

 

もうすでに、来年度のスケジュールに外部の仕事はがっちり入っています。

ただ、臨時の依頼が多かった1年だったと反省しているので、

安請け合いはせず吟味しようと思います。

休日に休めないというのは異常だし、自分の人生も命も犠牲にしすぎな本末転倒です。

スケジュールにちょっとスラック(余裕)がありすぎるくらい余裕をつくっておくことを肝に銘じます。

“瓶の中に大きな石から入れると砂利や砂や水が入るが、最初に水をめいっぱい入れてしまうと大きな石は入らない“・・・という有名な喩えのように、

大事なタスクから予定を入れていき、その近辺には隙間をたくさん作っておくこと。

その大事なタスクの中でも最重要なものとは、「睡眠」です。

仕事や家事育児もタイムパフォーマンスと生産性を上げる研究を続けなければ!

と大反省したのでした。

そのために、読み返すのがコチラ。

勝間和代著『仕事も人生もうまくいく!勝間式タイムパフォーマンスを上げる習慣』

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