自然農で家庭菜園を始めて3年目は、畑の養分が枯渇して一番収量が減り、病虫害が出るといわれる「3年目の壁」の時期です。
2年目の昨年は、2万円ほどかけて有機農法家の方から有機栽培の夏野菜苗(ナス、ピーマン、ミニトマト)を購入して定植しましたが、
植えた時期が5月中旬ではまだ寒かったことと、養分を補う目的で稲わらを敷いたのが地温を上げにくくしたことで、大きく丈夫には育ちませんでした。
特にミニトマトは草に負けてヒョロヒョロに育ち、蛾の幼虫にやられまくり、収穫できた実は1年目と比較にならないくらい少なかったです。
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どうせ「3年目の壁」で野菜が期待できないならば、苗にコストをかけるよりも思い切って種の直播きにチャレンジしようと思い至りました!
育苗や苗床で苗を育てるでもなく、畑に直接種をまいてしまいます。
種とりして育苗・・・は自然農を志す者としては「夢」ですが、手間と技術が必要になります。う~ん、仕事と育児両立中真っ只中の私には、コンスタントに畑に出ることはなかなか厳しいです。育苗用のスペースもありません(玄関に土を持ち込みたくない)。
苗を定植するよりも種から畑で育てるとなると、必然的に夏野菜の収穫はほぼ秋になります。夏真っ盛りに夏野菜を食べることは諦めます。
長年自然農法の畑で育てられ種とりされた、自然農法・有機栽培に適した「自然農法センターのタネ」を購入しました。
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最低気温13℃まで上がってきた5月26日にミニトマトの種を下ろしました。
1週間ほどすると芽が出て、約1ヶ月後には10㎝ほどまでに成長しました。
生育はゆっくりゆっくりですね。6割ほど発芽しましたが残りはナメクジに食べられたのかもしれません。
在来青ナス、信越水ナス、島オクラの種は最適気温14℃になった6月4日にまきましたが約20日後には8割発芽していました。
一方で、同じナスでも信越水ナスは発芽を20日経っても確認できなかったため、まき直しました。梅雨時なので水はけ対策にもみ殻くん炭をまきました。
島オクラは8割は発芽したものの4割くらいがナメクジやカタツムリにかじられてボロボロだったので、追加でまきました。
昨年夏と秋に直播きで育てたインゲン豆のこぼれ種で育ったものが、我が物顔で支柱に巻き付いていました。グリーンのつるありインゲン。
紫のつるありインゲン。
梅雨が終わる前に発芽して少し体も大きくなってくれるといいのですが・・
自然農を提唱されてる川口由一さんも、「種おろし」と呼んで基本的には育てる場所への直播きを大切にされています。
地温が上がるまで直播きを待ち、半分は虫に食べられるくらいの覚悟でのんびりやらないと、がっかりしてしまうのも直播きの難しさです。
周囲の畑では定植した夏野菜の苗が大きくなって花をつける、早ければ一番果を収穫できる時期なので、焦ってもきます。
けれど、畑に直接種をまいて育ったナスやミニトマトを食べてみたいです。
生き残った苗がどのくらい大きくなるのかもわかりませんが、ゆっくりのんびり成長を待ってみようと思います。
自然農の直播きは自然農提唱者の川口由一さんの著書を参考にしています。