自然農の家庭菜園が最も身体にこたえる季節になってきました。
自然農は「草刈り」が大部分を占めるので、特に夏はどんどん伸びる草を刈るのに地面をはいつくばって、暑さとの闘いになります。
今日の気温も37℃予報なので、高温の時間帯を避けるために朝8時30分から夫婦で庭の畑に出ました。
午前中とはいえ、9時には30℃をすでに超えており、炎天下で草刈りをするだけでも頭や顔から汗が自動的に噴き出してきます。
30分くらい作業をしては屋根下の日陰で汗を拭き水分補給・・・風もなけければ雲もなく、気管に入ってくる空気まで暑くて「これ以上もう外にいられない」という感じで、2時間作業するのが限界でした。
35℃を超えてくると虫たちの活動も弱まるのか、蚊においては対策が不要なくらい飛んでいません(笑)。
今日も私の地域では38℃を超えたようです(汗)。連日、最高気温が上位の常連です。。。
7月になると朝9時には30℃を超えてしまうので、25~26℃くらいの朝7時くらいまでに畑作業ができれば理想なのですが、子どもがいるとそうもいかず仕事もあるので休日しか畑仕事はできません。夫婦で朝ご飯と洗濯を頑張っても8時30分スタートがいいところ。
こんな暑さの中、草刈りが必要なのも自然農ならでは。
自然農の作業の大部分が「草刈り」&「草マルチ」といってもいいかもしれません。
特に、梅雨の晴れ間に夏草がどんどん伸びます。夏草が野菜を覆ってしまうと、日当たり風通しが悪くなるだけでなく、地中でも野菜の根が夏草の根の繁殖に負けてしまうのです。
野菜の株元の夏草は根元から刈り、地中の根っこを残すことで、根っこは分解されて養分となるだけでなく、根っこの穴が残ることで水や空気の通り道となり、土が柔らかくなりいわゆる「団粒構造」ができるのです。
私はまず畑に出ると畝間や水脈を覆っている草をノコギリガマで刈りながら畑全体の様子を見て回ります。
膝くらいまで伸びるセイタカアワダチソウやエノコログサをノコギリガマで「風の草刈り」と呼ばれる高刈りをして風通しをよくしていきます。
シャキーン、シャキーン、と腰を入れて刈っていくのは何だか侍にでもなった気分でちょっと快感。でも調子に乗りすぎると力んだ余波で汗が体中から噴き出してきます(泣)。
次に、野菜の株元に生えるメヒシバやアメリカセンダングサなどの夏草を、土の中にノコギリガマの刃先を少し入れつつ、根と茎の境目の「成長点」で刈っていきます。
そして野菜の株元に刈り草を敷く「草マルチ」を丁寧にしていきます。まだ梅雨明けしておらず、青いままの草を敷きすぎるとナメクジやカタツムリがくるので要注意。
草マルチは、日光を遮ることで夏草の再生を抑え、表土の乾燥を防ぐ効果があります。また、微生物や虫たちが働いて草を分解し「腐食」にしてくれ、野菜の養分になってくれます。
自然農の畑では「無駄なもの」は一つもありません。畑全体で生物の循環が行われるのです。
虫や草も無くてはならない自然の一部として、それぞれの役割を全うしています。
私も彼らと同じ自然の一部として、邪魔にならないように、生物の循環をコントロールしすぎないように、ちょっと手を貸すくらいの気分で存在できたらいいな、と思います。
直播きのミニトマトが1週間もするとグンと成長していました。この畝は水脈を深く掘ってけっこう高畝にして乾燥気味にしています。
島オクラの畝は冬草のエンバクやカラスノエンドウを足でひたすら踏み倒して直播きしたためか、夏草の芽吹きが抑えられて草刈りがとっても楽です。
種取り目的で他の野菜を生やしていた畝では冬草を踏み倒すわけにもいかず、冬草を刈って敷くだけだと、刈り草が朽ちるペースも早いのですぐに夏草が生えてきます。
緑肥として蒔いたムクナ豆は、あっという間にツルを伸ばして巻き付きたがっています。今にもジャーマンカモミールに巻き付きそう。↓ ↓ ↓
こぼれ種から自然に生えて支柱に巻き付いて成長中のインゲン豆。
去年気づいたのですが、緑や黄色のインゲンよりも紫色のインゲンが一番虫がつきにくかったです。虫から見ると紫は目立ちにくいのでしょうか?そして一番美味しいのは緑色でした。虫は正直(笑)。
ナスもミニトマトも今年は直播きのためまだまだ小さいので、我が家ではこれが夏野菜初収穫となりました(汗)。虫食いもなく、すごく健康そう。
真夏は草を刈りすぎると畝が乾燥し、虫の逃げ場もなくなるので、畝の肩などに適度に草を残しながら刈っていきます。今年の夏の草の勢いはどうなることやら。。。