飛紅真の手紙

フェミニスト&ワーママブロガー、自然、アート、社会問題を綴る。

時短勤務いつまでする?「小1の壁」に直面。ぶっちゃけお金より時間が欲しい・・・

働く子育て世代に朗報。育児介護休業法が改正され、2025年度より義務規定が厳しくなったことで、時短勤務制度を小1まで延長する職場が増えそうですね👍

ただ!「小1の壁」問題はまだ解消されてな~い!!

私も時短制度を使って6時間15分勤務をしています。2人目の長女が幼稚園年長なので、このまま法人の時短制度が変わらなければ小学校入学前にとうとう時短が終わり、フルタイムまっしぐら!!まさに、「小1の壁」にぶち当たってま~す(泣)。

「小1の壁」とは、小学校入学前に時短勤務制度が切れることで起こる問題

✔︎登校時間が出勤時間より早いため、子どもを見送れない

✔︎学童の4割が18時30分までしか開所しておらず、預け先がない

✔︎子どもに関わる時間が減る(宿題、授業の復習、遊ぶ、精神的ケアなどなど)

✔︎塾や習い事の送迎ができない

✔︎子どもの就寝時間が遅くなる など

 

1.小3まで時短延長の可能性が出てきた

6月に突然、法人全体で職員に「時短勤務の期間延長について」というアンケートが実施されました。どうやら、育児介護休業法の改正に伴い、当法人でも検討が開始され始めた模様。

私は「時短勤務延長推進派」(←そんなんある?)なので、アンケートには、

✔当事者目線での意見⇒「朝、30分でも勤務短縮できれば子どもを見送れるので負担感や負い目が少ない」

✔管理者目線での意見⇒「病院の採用アピールポイントになる」「小1目前での離職者が減る」

とシッカリ回答しておきました。

看護部長からの内部情報によると、小3まで延長する方向とのこと。

やったー!!

そうなったら私は役職だけど迷わずに時短勤務を続けます。

 

フルタイムになることのデメリットを私なりに考えてみたところ・・・

<朝の場合>

登校班の集合時間が出勤時間ギリギリになるので、焦ってドタバタしトラブルが起きそう。また、我が家の駐車場が登校班の集合場所になっているので、出勤時に車を出すときに危なくてストレスも大きい(集合場所はいずれ要変更)。

<帰りの場合>

学童のお迎えをして帰宅すると18時過ぎ。残業すれば19時前。そこから2人の小学生の宿題の世話をして、片づけをして、夕飯の支度をして、お風呂に入れて・・と考えただけでもゾッとする。勤務時間が増えて疲れているだけでなく、夫婦2人でもちょっと段取りが悪ければ子どもの就寝時間が遅くなりそう。世にいう「子どもは21時に就寝が理想」はどうやったって無理。

フルタイムのメリットは、カットされていた25%の給与がもらえる・・・くらいでしょうか(←それだけ!?)。私は自分一人部署で教育・相談・質管理がメインなので、勤務時間云々より成果が求められる仕事だし、病棟ナースのように配置人員にカウントされていないし、役職なので残業しても残業代ゼロ。つまり勤務時間を長くするメリットがないのです。

 

2.育児するようになって仕事観が変わった

子どもを持ってから、「もっとたくさん仕事したい」という気持ちが完全に無くなりました(だがキャリアアップはしたい)。というのも、育児に時間も体力も持っていかれるし、育児はいくら時間があっても足りないと感じるものです。

だったら労働に費やす時間や労力を少しでも節約して、残り時間を自分の時間に使いたいのです。人間らしい生活がしたいのです(笑)。だからこそ、短い労働時間で仕事の生産性を極限まで上げて成果を出すしかないんです。

あまりにも仕事量や専門資格を増やしてしまうと、プライベートでも時間を取られたり、自己研鑽や資格更新のための勉強時間が必要だったりして、「自分の人生」を純粋に楽しむ時間も精神的余裕も無くなります。

人間、仕事と育児だけじゃやってらんないでしょう。自分の人生を楽しみ、自分をケアする時間もないと、仕事のパフォーマンスも下がるし、育児にも夫婦関係にも影響します。働く子育て世代はそれすら望んじゃいけないの?それが専門職ワ―ママの率直な意見です。

 

3.時短勤務の未来

あくまでも私は、お金よりも時間が欲しいです。働く時間は極力短くしたい。最低でも小学校卒業までは時短勤務制度が延長されるのが理想。

小学校いっぱいは勉強のサポートや精神的ケア時間がかかるし、実際、スクールカウンセラーの夫から聞いているだけでも小学校時代に問題を抱え不登校になるケースが本当に多い(不登校を否定してはいません)。子どもに時間をかけて寄り添い、早寝早起きをさせたいと思うなら親が早く帰るのが理想のはず。

少子化・核家族化している現代において8時間労働+残業は、現実的じゃないと感じます。ましてや通勤時間が長くかかる場合や、両親どちらかが夜になるまで帰れない仕事の場合、働きながら育児のワンオペは相当きつい。シングルはもっと大変。

バリバリ働きたい人や、立場上働かなければならない人は8時間労働を自由に選択すればいいんです。3歳までしか時短勤務が許されない組織が半数以上を占めるというのは、どんだけ育児を顧みない国だよって思います。「じゃあパートになれ(多くの場合女性が)」っていうのも違うと思う。男女ともに常勤で時短勤務が使えることが大前提だと思います。

時短勤務をしていることを理由に人事評価が下がったり、昇進の妨げになるような国なら、もうどうにかなってしまえ。「1億総活躍社会」は撤回しろって思います。誰もそんな国で子どもを産みたいと思わないよ。時短勤務=キャリアアップできない、という思考停止は、ちょっともう時代遅れだよね。

 

4.そもそも医療業界は長時間労働を礼賛し過ぎ

おそらく、DX化が全く進んでいない日本組織だから、こんなに長時間働かなきゃいけないんでしょうね。さまざまな業界での過剰サービス&おもてなしも長時間労働の元凶だと思います。医療業界がその典型。もっとDX化が進んでいれば、病棟ナースだって長時間シフトで拘束されずに済むのに。

もっと問題だと感じるのは、医療業界は「8時間勤務が当たり前」「長い時間働くことが患者や病院のため」「丁寧なら丁寧なだけ望ましい」っていう固定観念が強すぎて、時短勤務、定時に帰る、残業ゼロといったことを良しとしない風土があること。そういう意味では、医療業界は私が目指す働き方にとことん合ってな~い(いや、おそらく多くの人が望んでない)!と思います。

医療に手厚さを追求しすぎるのももう限界っていうか、そんな働き方、この人材不足&採用難の時代に持続不可能です。みんなが過剰で高度な医療と手厚いケアを求めすぎて無理な働き方を強いた結果が、過労、メンタル不調、離職の多さではないかと思います。

それじゃ、医療の質を下げればいいってこと!?とは思わずに。医療の質は下げずにもっともっと効率化できることはいっぱいあるので(=無駄が多すぎてアナログなので笑)、ご安心を。