飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を静かに叫ぶ。

断捨離&大掃除の強制的なきっかけになるG対策「バルサン」「アースレッド」

新築から4年目、ついにあの虫「G」が出た(かもしれない)!?ので、人生初となる「くん煙駆除剤」を使ってみたら、以外にも断捨離&大掃除のきっかけになった、というお話です。

 

1.Gだということを確認しない大失態

10月2日の真夜中。キッチンのシンクの棚を開けたら小さな茶色い早いものが走り出た気がしました。

畑をやっているにもかかわらず虫が苦手な私は、大慌てで「虫がいる!取って!!!」と夫の応援を頼みました。

寝ぼけ眼で起きてきた夫は、勤務先の学校内で生徒が自死してしまったというショッキングな日だったこともあり、淡々と虫をペーパーで掴み、窓を開けて逃がし、そのまま寝てしまいました。

「何の虫?」「まさかG?」と確認すると、「そうなんじゃないの・・・」と意気消沈のまま再び床に就く夫。

夫の心情を考えるとそれ以上問い詰めることもできず、しかし「1匹いれば100匹いるといわれるあの幼虫が出たということは、我が家に繁殖しているってこと!?」と、考え始めたら恐怖でもう眠れない私。

私たちはGということを同定せず、しかも庭に逃がしてしまうという大失態を侵してしまったのです・・・。

 

2.Gが家に潜んでいる前提で「くん煙駆除剤」を使う

幼虫が出た場合、残念なことにたくさん孵化している可能性大。最終手段にして最強な方法を取ることを決断しました。

家中を煙で燻(いぶ)すなんて、においや色が付いたりしたり、準備や片付けが大変なので全く気が進みませんが、安眠できないので清水の舞台から飛び降りる覚悟を決め、チャバネにも効くという一番最強な薬剤を購入。

アースレッドプロα ↓ ↓ ↓

個人ブログを調べると1日掛かりな重労働になることが分かったので、G(かも)出没2日後の休日に家族全員で決行することに。タイムスケジュールは以下の通り。

10:30~ 

・パソコン、一眼レフ、DVDなど精密機器、おもちゃをビニール袋で密閉

・クロゼットに吊るしてある衣類、座布団を車へ避難

・キッチン棚の調味料を冷蔵庫内に避難

・パントリー内のストック食品、ティシュー等にビーニル袋を被せる

・洗面所の歯ブラシ、化粧品、タオルをビニール袋で密閉

・食器や調理器具にビニール袋を被せる

12:30~

・マットレスを上げる

・エアコン、TV、調理家電をビニール袋で覆う

・24時間換気を止める

・すべての棚を開け放つ

・カーテンをすべて開け放つ

13:00~

・火災報知器カバーを掛ける(足りない場所は火災報知機を外す)

アースレッドプロα4個を各部屋に設置

・マスクと防塵メガネをかけた夫がスタートする

13:10~

・庭から窓を覗き無事に煙が出ていることを確認

・火災報知機が鳴っていないことを確認

13:30~

・回転寿司とカフェで時間潰し

15:50~

・夫がすべての窓を開け24時間換気をオン、換気扇を最強でオン     

 (一旦車に戻ってきましたがせき込み涙を浮かべていました)

16:30~

・子どもは庭で遊ばせ夫婦で片付け開始(換気30分後にはマスクで掃除可)

・掃除機とクイックルワイパー掛け

・棚やテーブルを拭く

・最後にビニールを外し、モノを元の場所へ戻す

18:30 終了

くん煙駆除剤を使ってみて、準備が一番大変でした。やってもやっても終わらないビニール袋密閉作業。くん煙駆除剤は使った経験がなかったため、どの程度煙を気にすべきかわからず念のためいろんなものにビニール掛けをしながら「もう二度とやらないっ!!」と嘆くほど。

 

3.Gは駆除できたのか?

掃除しながら家中くまなくよく見ましたが1匹の死骸も見つかりませんでした。

見えないすき間で死んでいるのか、最初から居なかったのか、もはや誰にもわかりません。夫が咳き込んで涙が出るほどしっかり燻されていたはずなので、Gがいてもいなくても結果オーライとしましょう。

教訓は、見つけたら必ずGかどうか同定し、何としても捕まえることを夫婦で胸に刻みました。 

 

4.断捨離&大掃除の意外なきっかけに

親や妹が「モノが少ない家だね~~~!!」と驚かれる程ミニマルな暮らしを目指していますが、それでも準備をしながらモノの多さに改めて気づきました。

一番多かったモノは、私の吊るし服。車に服を避難した夫と9歳長男に「ママの服多い!!重っっ!!」といわれてしまい、ワンピースを3着断捨離しました。

いまは使わないと思ってパントリーに一時置きしていた収納棚や食洗器の部品や、物置になりがちなシュークロゼットの不明部品は、結局4年経っても使わないことが分かり、粗大ゴミに分別しました。

何よりも痛感したのが、掃除がしやすいかどうか。

付着したくん煙駆除剤を拭きとる作業が、めんどくさがり屋にはちょうどよい大掃除のきっかけになったのです。自分の家ができてから、昔に比べたら「ちょい拭き」習慣がだいぶ付いてきたとはいえ、それでも気づけば窓の桟、届かない上部の棚、キッチンの引き出しの隅に、ホコリや食べ物のカスだらけになっています。

ニトリの透明な食器棚シートはすべて外し拭きやすくしました。ちょい拭きは難しくても、掃除しやすいストレスフリー状態にしておくと、たまにでも拭く気にはなります。

踏み台に登らないと届かない上部の棚には何も置かない。断捨離に目覚める前に家を新築したため収納をつくりすぎてしまいました。普段使わないモノを一時置きしがちですが、モノをどかして掃除をするのは面倒くさく、掃除しない言い訳化するので、我が家の上部の棚は大体こんな感じ。↓ ↓ ↓

 

5.G対策をアップグレード

G駆除系YouTube動画を見まくり、G対策をアップグレードしました。

ただただブラックキャップなどの置き型毒餌をあちこちに置きまくっても意味はなく、キッチンシンク下、洗面所シンク下に置くだけでも十分で、むしろ使用期限を過ぎても放置プレイな方が無意味ということを再確認しました。玄関の内側に置くのも、Gを招き入れてしまうので危険。

屋外用ブラックキャップによって周辺のGをむしろおびき寄せていたことに猛反省。特に我が家は、地域のごみ集積場が徒歩30秒の場所にある立地。屋外用ブラックキャップは外しました。ウッドデッキや室外機、外水栓の周辺に集まりやすいので清潔にしておき、極力モノを外に置かないことのほうが重要。

面倒くさいけど、水回りの配管のすき間をふさぐことも重要。超面倒くさがり屋なので透明な養生テープを張りまくりました(←雑)。

シンク下の大きな引き出しにペットボトルや空き瓶空き缶を保管していたのですが、Gの誘引になるため、ペットボトルは外出時ごとに捨てる、空き瓶空き缶は冷蔵庫内に保管する、という驚きの保管方法をひらめきました。

塩以外の調味料・油はすべてキッチンの引き出しにはしまわず冷蔵庫へ。冷蔵庫がますます狭くなったおかげでデッドストックや買いすぎに気を付けるようになり、ある意味食品ロスが減っていいかも。

Gが出てからでは遅い。恐怖で思考停止し眠れなくなるので、Gをおびき寄せない&繁殖させない水際対策の方がよっぽど需要です。

開封済みの食品や野菜(常温保存でいける玉ねぎ・じゃがいも等)は冷蔵庫の外に出しておかない、引き出しの隅の食べカスを掃除しやすいようにモノを減らす、水回り配管のすき間をふさぐ、これだけでもかなり効果があるようです。

1年に1回はくん煙駆除剤やろうかな~いい大掃除になるし。ダニやクモなどの虫も繁殖しにくくなり、ハウスダストアレルギーがある人はなおさらよさそうです。

そうでもしなければ大掃除しない人間なので、自分自身を駆り立てる強烈なきっかけが不可欠な私です。