北欧ブームから久しいですが、私の中ではここ2年ぐらい北欧ブーム!!
北欧デザインや北欧家具はどっちでもいいんだけど、北欧の文化やマインドに興味津々なんですよね。なぜ「世界幸福度ランキング1位」なのか?すごく興味があるのです。
2024年のランキングでも上位独占中 ↓ ↓ ↓
1位フィンランド
2位デンマーク
3位アイスランド
4位スウェーデン
7位ノルウェー
(日本は51位・・・💧)
YouTubeで北欧在住日本人の発信をよく観ているのですが、北欧人のリアルな価値観や生活スタイルを知れば知るほど、「時間の使い方」「お金の使い方」が、日本とかなり違うことが分かってきました。北欧人はお金をかけずにプライベート時間をとことん楽しむ天才だなと思ったのです。
1.おうち時間
北欧は冬に太陽が昇らない期間が2ヶ月続きます。夜が長く昼も暗いため、おうち時間が長くなります。そう、全世界が経験したコロナの巣ごもりに近いイメージ。
休日は、ゆっくり読書をしたり、家族や友人とのおうちでの食事を楽しんだり、DIYで家をいじったりと、インドアを満喫しているのです!!
おうち時間が長いからこそ、家具、照明、カーテン、絵画を飾る、リノベーションなどで居心地のよい快適な空間にこだわり、訪問客と見せ合って楽しむそう。
北欧は医療費・教育費・介護費は無料、ファッションにお金をかけない代わりに、おうちのインテリアやリノベーションにお金をかけるのですね。家も中古購入がほとんどであえてリノベーションして楽しむそうだから、日本とは消費ポイントが全然違う。
私は1人目が生まれた頃くらいまでは、「週末は家族で出掛けるものだ」と思い込んでいて、小さな子どもを連れて車で出掛け、外食し、お金を使い、わざわざ疲れに行っているようなものでした。
家路につく頃には子どもが不機嫌になるし夫婦も不穏な空気になるしで、いま思えば「自己満足だったのかな?」と反省です。
家を新築し、コロナ禍に強制的なおうち時間を過ごしたことで、考えが180℃変わりました!断捨離でモノを厳選したら広々と快適になり、何よりも「自然農」の家庭菜園を始めてから出掛けなくなり、結果的にお金も使わなくなりました。
家族が家の中で思い想いに過ごすのが休日のスタイルです。家族であってもプライベート空間を大切にしています。家族で出掛けたい!と思ったら早めに提案してみんなの納得を得るようにしています。
昨年、20年ぶりにディズニーランドに1泊で行ってきましたが、散財しましたね。。。ウチは宿泊しないと無理なので、毎年行ったらディズニー貧乏になると確信しました。
2.森に行く
これは日本との共通点!森林大国北欧!!北欧も日本も国土の3分の2を森林が占めるのです。
世界森林ランキング ↓ ↓ ↓
1位 フィンランド
2位 スウェーデン
3位 日本
北欧は物価も消費税も高く、娯楽施設も少ないことから、必然的に「森」「湖」に行くなど、自然体験を楽しむ文化があるそうです。反対に、日本は娯楽施設が豊富で、買い物や外食が安い「ザ・消費大国」「安いニッポン」。これは人によっては価値観が分かれるところではないでしょうか。
北欧人は森に行って何をするのか?森林浴、キノコ狩りやベリー摘み、バーベキュー、湖で泳ぐ、魚釣り、雪遊び、スケート、などなど。
日本の場合は、森というより火山が多いから登山を楽しめる環境にあるのが北欧との大きな違い。さらにコロナの3密回避で2020年頃よりキャンプブーム!日本は素晴らしい自然を満喫できる国なのです。
登山もキャンプも装備やグッズなどの初期投資、森や山までの移動コストなど、自然体験は意外とお金がかかります。
バッチリ装備で遠くの自然に出掛けるよりも、毎週気軽に行ける近場の自然をみつけるのが、一番低コストです。空気を吸いに行く、自然を眺めながら散歩するなど、身近でゆる~く楽しむくらいが一番気楽に続けられる。
3.フィーカをする
フィーカとはスウェーデンの文化で、日本で言う「一服する」「お茶する」こと。イギリス発祥の「アフタヌーンティー」は紅茶とともに焼き菓子を「食べる」「お腹を満たす」意味合いが強いですが、北欧では「コミュニケーションの機会」「人間関係を円滑にする」意味合いが強いようです。
スウェーデンでは1日に数回フィーカの時間があり、「フィーカしよう」と互いに誘い合う。学校や会社でもフィーカの時間があります。職場で夜の飲み会がない代わりに、勤務時間内にフィーカをしてコミュニケーションをとる機会にしているそう。
私はお菓子作りはできない&めんどくさいからやらないのですが、甘いものは大好きなので、おすすめスイーツを持ち寄っておうちで家族や友人とフィーカをちゃんと楽しむのもいいな、と思いました。リラックスした空間でのおしゃべりは楽しいですからね。
日本では「カフェ」「コーヒーショップ」がだいぶ根づきましたが、「緑茶」「和菓子」という素晴らしい独自の文化があるのを見直すべきです。
そして、おうちがモノだらけで快適じゃないと、どうしても外に脱出したくなるし、人を呼びにくくなるので、やっぱり「おうちを整える」ことが大切な気がします。
4.ヒュッゲ、ミューシグな時間
デンマークでは、自国のアイデンティティでもある「ヒュッゲ」を大切にしています。「ほっこり、まったりする時間や空間」のこと。
デンマークではキャンドルの消費量世界一というほど、キャンドルを灯しあたたかい雰囲気を演出するそう。
ブランド品のような洗練された高級感よりも、素朴な手作り感のほうが、北欧では最もステータスのあることだそうです。成熟した社会は一周回って原点に帰るんだな、と感じました。
スウェーデンでも「ミューシグ」といって「ぬくもりのある心からリラックスする空間」という言葉があり、北欧はこういう空間を大切にするのが共通項。
日本でもアロマキャンドルが流行ったことがあって私も買いましたが、続かなかったな~(笑)。インド旅行で買ったお香は痰が出るほど煙が強くて挫折したし(笑)。唯一続いている私のヒュッゲアイテムは「アロマテラピー」です。相談室でもアロマオイル焚いてます。
我が家は庭全面を畑にしているので、リビングの窓から畑を眺めて毎日の小さな変化を感じるのも、ヒュッゲな時間かもしれません。
5.ゆっくり読書
アイスランドでは、クリスマス前の2ヶ月は「本の洪水」という時期があるそう。クリスマスプレゼントに贈る本選びはもちろん、長く寒い冬に家にこもり読書に明け暮れる。国民の3分の1は毎日読書をするという、北欧きっての読書好き国民。
フィンランドでは図書館利用率世界一、一人当たり年間20冊借りているという、図書館文化の国。世界一に輝いた図書館もフィンランドにあります。
日本は図書館数こそ多いですが、利用者は少ないのではないでしょうか。ぶっちゃけ「本が買えない貧乏な人が行く場所」「新しい本がない」みたいなイメージが根強い気がします。多額の税金が投入されていますから全く使わないのはもったいない。図書館の価値が見直されてもいいのに、って思います。
私は電子書籍派ですが、図書館も毎週行っています。いまは読み聞かせ用の絵本探しですが、フィンランド人のようにお金をかけず休日にゆっくり本を読んで過ごす、そんな自分時間をもっと作りたいです。
そもそも北欧と日本とでは社会システムも文化も違うので、「北欧症候群」「北欧に憧れすぎ」「北欧をマネしても無理」、といった厳しい論調もあります。逆に何でそこまで冷笑するの?ルサンチマンかよ、って思っちゃいます。
少しは北欧人の爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいよ、長時間労働しすぎ、休まなすぎ、消費しすぎだもん日本人。もっともっとゆる~く、ラク~にいきましょう。