試行錯誤しては失敗の繰り返しのティーツリーの冬越し。前回試したプチプチ&ビニールで霜よけ対策は、日中の蒸れでみるみる葉が傷んでしまい、見事に失敗!!(泣)
「ティーツリー 冬越し」で検索流入(私のブログに訪れる人)が多いのですが、オージープランツは実際に栽培している人がまだまだ少なく、意味ある情報が少ないからこそ、発信者として責任重大。何とか冬越しを成功させて多くの人の参考になれば!と思い、またまた冬越し対策のアップデートです。
1.ビニールでの防寒には注意が必要
プチプチで巻きビニールで覆って寒風が入り込まないようテープで密閉したのが大間違いでした・・・。
生産者さんが教えて下さった霜よけ・寒風対策としてはかなりの効果があるのですが、問題はビニール内の温度調節ができないという点。12月前半は暖冬で日中も15℃~18℃まで気温が上昇する日が多く、日中に確認したところビニール内が高温になり蒸れてサウナスーツ状態!!ぎゃ~~~っっ!!
冷静に考えればわかりそうなものですが、一度ビニールで覆ってしまえばもう完了♪という安易な考え&面倒くさがりやが災いして、2週間ほどティーツリーたちは蒸し焼きにされ苦しんでいたのです。
さすがにこれはなんか違う!と決心して、ビニールを全部開けてティーツリーを確認すると、葉がチリチリになってドライフラワー状態になっていました。ぎゃ~~~っっ!!(←2回目)
このままでは防寒どころか枯れてしまう!!と慌てふためきながらインターネット上の少ない情報をくまなく調べた結果、「常緑樹の防寒対策」が一番参考になりました。
ビニールで防寒する場合、太陽光を受けるとビニール内の温度がかなり上昇するため、日中だけ開放するか、下を常に開放しておくかして、昼と夜の温度変化を少なくする必要があったのです。
毎夜ビニールで覆うなら霜よけ・防寒効果としては最高ですが、仕事や育児もある中でそんな手間はかけられません・・・。
2.結局のところ不織布が一番優秀
レモンやミカンなどの常緑柑橘系を栽培する場合、不織布で覆うのが王道だそうです。不織布は空気や水を通すため中が蒸れることが少なく、不織布内の温度が外気温+5℃と昼と夜の温度変化も少なく霜よけ・防寒ができます。
ただ、日中の気温が15℃以上と高い場合は中が蒸れて、葉の乾燥も進んでしまいます。
目の粗い寒冷紗よりも目の細かい不織布の方が防寒対策としては保温効果が高いといえます。注意すべきは不織布の投光率。光を遮りすぎてしまうと光合成ができずに木が弱ってしまいます。見つけたのはコチラ。投光率90%でしっかり太陽光を届け、防寒対策もできる高品質な不織布。
メディカルティーツリーは葉先がチリチリになっており、水を好む種類のためか一番痛みが強かったです。泣く泣く傷んだ葉先は最小限剪定しました。
不織布を適当な大きさにカットして、ぐるっと一重で覆い、端をくるくると巻きこみホチキスでパチパチ止めるだけであら簡単!!
私は蒸れるのが恐怖で、最高気温が高い日以外日中は下を開放して空気が通るようにしています。
3.根っこを守る稲わらマルチング
常緑柑橘系栽培では、根っこ周辺を稲わらでマルチングするそうです。理由は地面近くにある根が地面の凍結や霜柱によって切れてしまうため。稲わらが最適なのは適度に空気を通し、保温効果も高いから。
昨年途中まで稲わらでマルチングにチャレンジしましたが、凍るのではないかと思い砂利によるマルチングに方針変更。
しかしながら、稲わらの上部が凍ったとしても地面までは凍らないそうなので、稲わらマルチングに再チャレンジすることにしました!!無農薬の稲わらは10㎝カット済みのものが、春以降に畑で再利用しやすいのでいつもこちらで購入。↓ ↓ ↓
ティーツリー栽培は、冬場も2日おき程度の水やりが欠かせません。稲わらマルチングをしていると地面の乾燥具合が分からないため、水やりの際には地面のチェックが必要です。
そして、くれぐれも稲わらの上から水やりをしないようにご注意くださいね!!稲わらをどかして、直接根元の地面に水やりを。冬なので水でぬれた稲わらが乾かずに、翌朝凍りついてしまいます。
冬場の水やりは午前8時~10時がベスト。私の地域では-5℃まで気温が下がる日もあり、ホースごとガチガチに凍って、とてもじゃないけど朝は水やりできたもんじゃありません(笑)。
この防寒対策で1週間以上経過しましたが、いまのところ傷んでもなく凍ってもなく、順調です。この方法が最適解なのか??春には答えが出そうです。