自分が生きている間に、女性総理誕生の瞬間を見ることができた!!
1.なぜこんなに嬉しいのか
私は「生粋のフェミニスト」を自称していますし、保守派でもないし、高市早苗総理の政治信条と相容れない部分が多いけれども、
日本のトップに女性が立つということに、涙が出るほど嬉しい!!
家父長制国家、先進国でジェンダーギャップ最下位の日本を考えれば、オバマ元大統領が黒人初のアメリカ大統領になった時と同じほどのパラダイムシフト(価値観の転換)をやってのけた、と思っているのです。
それも保守派といわれる(日本国内では)自民党が、女性総裁を選出したということにこそ、大きな意味があると思うのです。自民党自身が家父長制に一石を投じたことになるわけですから。
「日本の総理は女性だよ!」と、外国人にも、子どもたちにも胸を張って言えるのだから。
今日、女性総理誕生に私が1人狂喜乱舞していたら、長男に「何で女性だからすごいの?」と素朴な疑問を投げかけられました。
「初代内閣総理大臣が誕生したときから140年間ず~っと男性だったからだよ!女性には選挙権すらなかった時代もあったんだよ!」と答えました。
「へ~。そうなんだ~」と、感動が薄い息子。
・・・それが普通な時代に生きられている証拠ですね。
2.女性総理に願うこと
高市総理は「女性初の総理といわれることが悲しい」とメディアで話していましたが、
そんなことはない!!誇るべきだと思います。「女性だから選ばれた」という揶揄すら、逆手に取る時ではないでしょうか。
高市総理の心情としては、「性別」ではなく「能力や努力や貢献を買われた」と評価されたいと思うでしょう。もし私が同じ立場だったらそう思うでしょう。
そンな些末なこと(ごめんなさい)などどうでもいいくらい、家父長制国家において女性が政治リーダーになることの意義の大きさといったらなんの!!
高市さん(保守)だから自民党が安心して総裁に擁立できたのでしょうし、それでいいのです。女性がトップに立つという「ガラスの天井」がどれだけ強固だったのかを考えれば!!
高市さんだからガラスの天井をぶち破ることができた、とも考えることができます。
本当に素晴らしく、めでたいことだと思います。
一方で、日本史上初の女性総理だからこそ、世界が注目しているでしょう。
先進国で女性がトップに立ったことがないのはついにアメリカだけとなりました。アメリカの先を行きましたね日本!!
女性の声を代弁していく女性総理になるのか、男性陣に忖度する女性総理となるのか、バランスが非常に注目されることになるでしょう。
男女で分断を生むのではなく、男女平等かつ性別にかかわらず尊重し合える世界を作ってほしい。
生物学的性(SEX)はどうにもなりませんが、社会や文化によって後天的につくられた社会的性差(ジェンダー)は、変えられるし変わっていくものです。
「女性はこう」「男性はこう」といった、強固なイメージが変わっていくことを願うばかり。
解決すべき課題の一つに、選択的夫婦別姓があります。
もちろん私は賛成。逆に何で反対なの?日本では「手続きが多くて手間」「子どもが混乱する」「家制度が壊れる」「望んでる女性の方が少ない」など言われますが、そもそも女性が自由に選べない時点でおかしい。生活上の不便どうこう以前に、「選ぶ権利がない国」であることが問題。つまり、女性の人権問題だと思う。
家制度や家父長制といった「日本らしさ」「日本文化」を守ることと、女性や子どもといった弱者の権利を守ることは、必ずしもイコールにはならないから、不安が高まるのでしょうね。
3.ワークライフバランスは誰の犠牲で成り立っているか?
高市総理の「ワークライフバランスを捨てて働きます」という言葉が物議を醸しました。「私も捨てます!」「働きたい人が制限されるのはおかしい!」という声、わかります。
・・・わかるよ、わかるけど!!
ワークライフバランスは、一体誰の犠牲のもとに成り立っていますか?
妻や母親、パートナーといった、「家庭内での無償のケア労働」を担う人々の犠牲の上に成り立っていませんか?
と私は問いたい。
日本はケアを担うのはほとんどが女性である、という統計データが明らかな国です。つまり、女性の犠牲のもとに、長時間労働ができているのではないですか?
お相手の同意取れていますか?当然だと思っていませんか?働くことが正義ですか?
ワークライフバランスを敵視する前に、いま一度、足元を問い直すべきだと思っています。最も近くにいる人を見てほしい。
私も仕事大好き、キャリアアップ大好き人間ですが、自分の出世欲のために大切な誰かを犠牲にしてないか、いつもいつも考えています。
自分以外の人たちのこと、見えない人たちのことを想像できる社会であってほしいと切に願います。
女性総理誕生の夜に、乾杯♪(お茶ですが)