昨年は、畑に直接ミニトマトの種をまく(直播)という大きなチャレンジに出ました。めんどくさがり屋の極みです。
しかし、なかなか芽が出ず播き直したり、途中には蛾(タバコガ)の襲来に遭い、花ばかり咲いて結実せず(“つるぼけ”、“樹ぼけ”という養分過多の土壌で起きる現象だそう)、実もなかなか赤くならずに秋になってしまうという残念な結果に。
1.今年は苗から育ててミニトマト・リベンジ
・・・今年は、そんな苦労はしないと誓い、大人しく野菜苗を購入しました(苦笑)。大好きなミニトマトをたくさん食べたい!という悲願からです。
ウチの「耕さず、農薬や肥料を用いず、草や虫を敵としない」自然農畑でもスムーズに育つよう、農薬・化学肥料不使用で育てている農家さんから購入。自然農畑で慣行農法(農薬・化学肥料使用)の苗を植えると、根が伸びにくいということがあるようです。
苗半作というくらい、苗の出来栄えで野菜の収穫の半分は決まってしまいます。購入した苗の場合、こればかりは育ててみないとわかりません。いつかは自分で夏野菜苗を育苗することが目標です。
2.究極の水はけ対策をぶっ込む
ミニトマトはアンデス地方の高山帯の乾燥地帯が原産なので、とにかく水を好みません。葉にも茎にも産毛のような「気根」が生え、空気中の水分を吸収しているくらいなので、土中の水分が多いとすぐに病気がちとなり、虫にやられやすくなります。水分を吸いすぎると実割れも起きます。
主根も細根も土中深く1mほど伸びていくそうなので、梅雨時など土中の水分を吸い過ぎないよう、できるだけ畝を高畝にします。水はけをいかによくするかがミニトマト栽培の分水嶺です!
ウチの自然農畑では、水脈の掘り直しは終わっているので、あとは定植時の加湿を防ぐ工夫が必要です。
今年は、一番乾燥しがちな畝にミニトマトを植えることにしました。サヤエンドウ、スナップエンドウの脇に植えていきます。まずは、冬草を足で踏んで押し倒していきます。
エンドウの種まきをしたために冬の間は畝の整備ができず、かなりの凸凹でモグラの走った後もありました。モグラの穴は踏んずけて潰していきます。
長男に頑張って植穴を掘ってもらいます。この時、宿根草の根をよく取り除き、ミニトマトの根が伸びやすくなるよう、植穴をよくほぐします。
1つ穴を掘る度にニョロニョロ~っとミミズが出てきます!ミミズ確実に増えたな!豊かな畑になってきた証拠かな。ミミズの通った小さな穴に慌てて逃げ入っていく姿がたまらなく可愛いです(苦手な人ごめんなさい)。
そして究極の水はけ対策!植穴には、取り寄せた無農薬・無化学肥料のもみ殻燻炭を手掴みで3掴み分大量投入していきます。バッサバッサと撒いていく花咲じいさんみたいで爽快!
もみ殻くん炭を入れることで、土中の排水性を高め、炭の中の無数の穴に微生物が棲み、酸素がよく通るフカフカな土になります。初期生育時の根張りをよくして梅雨を乗り越える意味もあります。このもみ殻くん炭の圧倒的な量が今回のポイント。
寝かせ植えは、ミニトマト定番の植え方です。根元付近の茎から不定根の発根を促して地面の浅い層に根を広げてもらい、養分を吸いやすくしてたくさん実を付けてもらいましょう。寝かせた茎が直接土に触れないよう、刈り草を枕にしておくこともお忘れなく。
3.インセクタリープランツをいろいろと
そして、タバコガの襲来にも耐えられるよう、天敵昆虫が棲める畑にすべく、インセクタリープランツ(天敵温存植物)として、香りもダントツに強く花も長期に咲くホーリーバジルを15株、ミニトマトの近くに一緒に植えました。料理にも使えるスイートバジルも2株だけ端っこに。
同じ畝にインセクタリープランツとしてマリーゴールドの種をたくさん播きましたが、アメリカセンダングサと似ていてもはやどれがどれだかわからず、大失敗!種まきした場合、周りの草を整理しておかないと大変なことになります(汗)。ほんと適当だとこういうことになります。。。
ナスタチウムはかなり発芽していました、嬉しい!・・・というのも、葉が特徴的だからわかったのですが。
さあ、今年のミニトマトはどうなるでしょうか。水はけ対策とインセクタリープランツの効果が楽しみです。。。
自然農はコチラの書籍を参考にしています
川口由一監修・鏡山悦子著:『自然農・栽培の手引き』 ↓ ↓ ↓
川口由一著:『完全版 川口由一 自然農』↓ ↓ ↓