4月21日に冬草のエンバクにうどん粉病らしきを発見し、水はけと風通しの改善を図りました。今日はポーラス竹炭60リットルが届いたので、最高気温32℃予報でしたが畑で水脈整備の続きを!(汗)
1.1年間休ませていた畝の水脈整備
1年間休ませていた畝の水脈を夫に掘ってもらいました!
ちょうど同じ水脈を1年前に掘り上げ、ポーラス竹炭:もみ殻くん炭を1対2の割合で投入してあります。↓ ↓ ↓
1年経つと、水脈に土が流出してずいぶん浅くなってしまっていたので、本日もう一度掘り上げることに。
日差しが夏を感じさせる強さです。スコップで土を持ち上げるたびに身体から汗が吹き出します。
2.驚くべき微生物パワー
夫が水脈を掘り上げていると、「土が柔らかいね~!」と驚いていました。
それもそのはず。土に混ざって出るわ出るわ、去年投入したポーラス竹炭が。竹炭は炭化した状態なので、半永久的に分解されずに残り続けます。もみ殻くん炭も入っているせいか、しっかり土が黒い。
水脈なので何なら人が歩いて踏み固められるくらいなのに、炭が混ざっただけでこんなにフカフカで柔らかくなるなんて!これは炭の成分がどうのではなく、微生物の成せる業なのです。
「ポーラス」=「多孔質」といわれるほど、竹炭の無数の穴に微生物が棲み付き、菌糸が無限に増殖し、土中の有機物を分解して土を団粒構造(ふっわふわフッカフカな土)にしてくれているから空気も水も通りやすいのです。恐るべし!微生物の力。
竹炭の大きな穴には糸状菌、小さな穴には放線菌、さらに微細な穴にはバクテリアが棲み分けているそう。竹炭の穴の中には気が遠くなりそうなミクロの世界が広がっています。。。まさしく、汚れた土を浄化してくれる腐海と蟲たちの世界!そう、風の谷のナウシカの世界!!
夫が掘り進めた水脈に、せっせせっせと、私がもみ殻くん炭を投入していきます。竹炭:くん炭=1:2だけど、そんなもんは大体目分量です(笑)←出た、めんどくさがり屋。
もみ殻くん炭の上からポーラスの竹炭の60リットル袋を抱えて歩きながらザラザラっと流し込んでいきます。とにかく最初がめちゃくちゃ重いっっ!
ポーラス竹炭は握るとボロボロと壊れるほど、多孔質なので土に入り込んで空気を通してくれるのです。竹炭を踏んで歩くとザクザク割れて気持ちいい!まるでお菓子の上を歩いているみたいでコレ好き。
水脈の排水路付近にもしっかり投入しておきましょう。排水路は特にこれから梅雨を迎えると恐ろしくジメジメしやすいので嫌気性菌やカタツムリ&ナメクジが増えすぎないよう、炭とともに好気性菌に活躍してもらいましょう。
3.アマゾンの黒い土テラプレタ
アマゾン流域には「テラプレタ」という奇跡の土があるそうです。本来、熱帯雨林の土は樹木に栄養素を供給しているため農業に適さない痩せた土です。テラプレタは20%が「炭」だそう。アマゾンの先住民が生活で出るごみを炭にして堆積させ、2mにもなる肥沃な土を人工的に作っていたのです。
自然の力に任せる自然農では、「亡骸の層」といわれる植物や動物の死骸が堆積した腐食の層が、野菜の栄養になります。でも、数年やそこらでは「亡骸の層」を厚くすることは困難です。そもそも最初からそんなに大量に敷く草が生えていませんから。だからこそ、炭の力を借りた土づくりで微生物のパワーを発揮してもらうのも必要かも。
日本では厚さ1㎝の土が自然にできるのに100年かかります。1mなら1万年かかるって・・・!!土ってめちゃくちゃ貴重な気がしてきた。今年は夏野菜定植に向けて「もみ殻くん炭」を土に混ぜてみる予定で、大量に注文済みです。
<おまけ>ちょっと寂しい今年の春の畑の様子
今年は春が遅かったせいか、エンドウたちの生育が遅くいまいち不調です。背丈が短い。
クリムゾンクローバーは種まきしてから畝の補修で土を動かしてしまったことで、今年は赤い絨毯とまではいかず、まばらです。
昨年から始めた「大地の再生」手法を参考にした水脈整備の様子はコチラ。↓ ↓ ↓
炭の使い方は高田宏臣さんの『土中環境』を参考にしています。目から鱗がベリベリ何枚も剥がされました! ↓ ↓ ↓