飛紅真の手紙

フェミニストで精神看護専門看護師ブロガー、自然、アート、社会問題を綴る。

悲報!畑にカビ発生!!水はけ対策の試行錯誤は続く【自然農の家庭菜園】

冬草を生やしっぱなしにしていた畝に、マリーゴールドの種を追加まきしていたところ・・・んんっっ???

エンバクが白く変色して明らかにおかしい。

イネ科の冬草、エンバクが白っぽく変色しています。種まきするために刈ろうとすると、小麦粉のような粉がものすごく舞い上がります。

これは・・・

うどん粉病・・・つまり・・・

カビじゃ~ん(泣)!!!

 

1.畑にカビが発生する原因

うどん粉病はカビによる病気の一種で、野菜に発生する病気は8割がカビが原因。カビが発生しやすい環境は、①風通しの悪さ②日当たりの悪さ③水はけの悪さ④養分過多です。

そういえば先週も種まきしていた時に、雨が降ったのは数日前にもかかわらず通路はじっとりしていて、「この畝の通路(畝間)や水脈の湿り気は他の畝に比べて強いな~」と感じたっけ。水路からも一番遠い畝で、やはりもともと水はけが悪いのかもしれない、と確信させられました。

そしてこの畝は、我が家の自然農畑の中では草の勢いが一番強く最も肥沃度が高いと感じる畝です。2022年にスナップエンドウがやばいくらいに旺盛に育ち、その時にもうどん粉病が発生したところにドクガが大量発生する・・・という悲劇で幕を閉じました。翌年の2023年は恐ろしくて1年間畝を休ませていました。

 

2.水はけと風通しの改善

2つの畝の間に通路(畝間)がありますが、土が流出して畝との高低差が少なくなってしまっていたので、畝間の土を掘り上げていきます。

畝間の土を畝上に掘り上げる

 

さらに、少し掘り上げた通路には、微生物にはたらいてもらい土を団粒化してもらいつつ湿度を調整する効果が高いもみ殻くん炭をまいていきます。

無農薬もみ殻くん炭をまく

 

畝の上はエンバク、アメリカフウロ、カラスノエンドウがひしめき合ってうっそうとした風通しが悪い状態だったので、すべて刈るのではなく風が通る程度に高さを押さえて刈ったり、透かし刈りをしていきます。刈った草は通路に薄く敷いて土を裸にしないように気を付けます。

畝上の冬草を刈り風通しを改善

畝の周りの水脈の状態も悪くなっていました。あっという間に草や落ち葉で覆われ、水脈の中まで風が通らない状態。これでは通気浸透水脈*1の意味を成しません。水脈の中に空気や風が通り抜けられるよう、草を刈ったり、入れてあった枝の量を調整します。

3.水の出口も重要
ウチの自然農畑には農業用水路が隣接しており、畑から2か所の排水出口を作っています。石や炭を敷き詰めて土が流亡しないよう泥濾しをしつつ水を流すようにしていますが、ここも放置したままだと流れてきた土や石で詰まってしまいますので、定期点検が欠かせません。

出口付近も草で覆われて風通しが悪くならないよう、草刈りもしていきます。

 

こんな感じの地味すぎる作業でしたが、畑のカビ対策・・・水はけ&風通し改善が終わりました。気づけば、ちょっと離れた畝のホトケノザやエンバクにもうどん粉病が発生していました。3月下旬から雨も多く4月は急激に高温になったので、ちょっと不調な畑です。

今年の夏野菜は購入苗でいきます。定植は5月中旬の予定でワクワクが止まりません。

 

水はけ・風通し改善には「大地の再生」の考え方を参考にしています。

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高田宏臣著:『よくわかる土中環境』

*1:高田宏臣著:『よくわかる土中環境』