飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を宛てもない手紙のように綴る

2016-01-01から1年間の記事一覧

空からの贈りもの

関東はなかなか梅雨明けしませんね 先週の日曜日から1週間、息子の発熱し、今度は私に伝播して発熱し・・・散々な7月後半となりました フィールドワークの予定も崩れ、ブログも更新できず・・・ 山には夏の花が競演しているでしょうね そんな7月中旬、梅雨晴…

富士の樹海でラン散歩③~絶滅危惧種編~

~樹海ランレポート最終編です~ 樹海の林道を進んでいくと、明るい林床にいきなりパッと(ニョキッと)現れたのが、サカネラン。 何気に、環境省絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されている、ラン。 サカネラン(坂根蘭)は、根が上向きに伸びる性質から命名さ…

富士の樹海でラン散歩②~溶岩樹型とジガバチソウ~

樹海の中でどこまでも林道は続いてゆきます。 細い林道は県道だそうです。富士登山道も県道ですね 樹海の中では、こ~んな大きな穴があちらこちらでぽっかり開いています。 ごつごつした表面をもつ筒状の空洞がいくつもみられます。 写真ではわかりづらいで…

富士の樹海でラン散歩①~地味地味編~

山梨県は青木ヶ原樹海でラン科の観察会に参加してきました。 青木ヶ原樹海は西暦864年に富士山が噴火し、剗の海と呼ばれる広大な湖を分断して、 現在の西湖、精進湖、本栖湖を形成した広大な原生林。樹海の歴史は1200年というまだ若い原生林です。 「富士山…

サンショウバラとの再会

梅雨の晴れ間、林道を車で走っていると、脇の雑木林にひときわ目立つ花をつける低木を発見。 なぜこんな雑木林の中にこんな目立つバラが?と自宅で調べてみると、野生のバラ、サンショウバラだった。 薄紅色の大輪の花が美しい。 花の雰囲気は一見するとバラ…

林の中でジガバチソウ

林の中で、ジガバチソウの開花株を見つけました。 遊歩道の木の橋に生えています。 思ったよりも小さく、一見花が咲いているのか分かりにくく(枯れているようで)、 見落としてしまいそうですが、 よくよく見ると精緻な作りをしています。 近年、雑木林の減…

乙女高原すみれ観察会③スミレづくし~

乙女高原スミレ観察会レポートの最終回。。。 乙女高原の草原コースでは、ふかふかな枯草の中に、フデリンドウがたくさん咲いていました。 なんとも乙女チックな風景 大窪山に向かう林道沿いには、サンリンソウのいくつかの群生が さらにはワダソウの小道が…

乙女高原スミレ観察会②シロバナサクラスミレとの出会い

乙女高原スミレ観察会のつづき。。。 ガイドさんに、このあたりに毎年シロバナサクラスミレが見つかっています、と教えていただき、 枯草が敷き詰められた林床を周囲を注意深く見渡すと・・・ あった ものすごい存在感とともに、白い女王はそこに君臨してい…

乙女高原スミレ観察会①スミレの女王がいっぱい~サクラスミレ~

山梨県山梨市にある乙女高原。 ここ乙女高原を守る「乙女高原ファンクラブ」が主催する、スミレ観察会に参加してきました。 スミレ観察会は今年で5年目だそう。 日本に56種類あるスミレのうち、乙女高原にはなんと28種類ものスミレが確認されています。 湿原…

茅葺古民家のある農村の原風景~芦川地区~

山梨県は笛吹市芦川地区。 標高1000mのこの土地には、日本有数の兜造りの茅葺屋根の民家群がある。 過疎化が進むいま、老朽化が著しい古民家や蕎麦粉をひくための水車も役目を終え、原型をなくそうとしている。 民家の間を流れる水路、石垣。 この土地を歩…

精神障がい者がこぞって訪れた山梨の滝治療~藤垈の滝~

山梨県笛吹市の境川地区に『藤垈(ふじぬた)の滝』という観光スポットがあります。 多くのミズバショウが人の手によって植えられており、3月下旬には『ミズバショウまつり』も行われます。 滝は、高さ1メートルで真夏でも12度という冷水。 実はここ、歴史が…