梅雨の晴れ間、林道を車で走っていると、脇の雑木林にひときわ目立つ花をつける低木を発見。
なぜこんな雑木林の中にこんな目立つバラが?と自宅で調べてみると、野生のバラ、サンショウバラだった。
薄紅色の大輪の花が美しい。
花の雰囲気は一見するとバラと思えないが、雄しべの感じがまさしくバラそのもの。
青い空にコントラストがよく映えて、いい香りがするのでマルハナバチ?と思しきが蜜を集めにやってきている。
サンショウバラ(山椒薔薇)
和名は葉がサンショウのような形をしていることから。
ブナ帯の風が強い森林の成立しないところや、雑木林の林緑などに生える4~6mにもなる落葉低木、または高木。
6月、枝先に直径5~6㎝の薄紅色の花をつける。
日本産のバラの中では特異な存在だそう。
分布域は箱根山、伊豆半島東部、富士山の南面、丹沢山地南西部のきわめて狭い範囲に分布するが、
分布域では比較的よく見られる。
実は、環境省レッドリスト絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されてもいる。
関東にお住まいの方はよく見るのかな??
サンショウバラとの初めての出会いは、三つ峠の山頂近く。
4年前の初秋に尾根道を歩いていると、ローズヒップのような果実を発見した。
ハリセンボンのように棘棘で、なぜこんなところにバラが?と思ったものだ。
何の果実かわからず、草花に精通している方に「サンショウバラ」だと教えていただいた。
どんなバラなんだろうと、頭のどこかにあった。
(2012年9月 撮影)
このような形で再会できたのはうれしい。