飛紅真の手紙

フェミニスト&ワーママブロガー、自然、アート、社会問題を綴る。

立ち入り禁止の青木ヶ原樹海に環境省認定ガイドと行く絶滅危惧種探し

山梨県は青木ヶ原樹海でラン科の観察会に参加してきました。

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青木ヶ原樹海は西暦864年に富士山が噴火し、剗の海と呼ばれる広大な湖を分断して、

現在の西湖、精進湖、本栖湖を形成した広大な原生林。樹海の歴史は1200年というまだ若い原生林です。

「富士山原生林及び青木ヶ原樹海」として国の天然記念物に指定されており、かつ環境省の特別保護地区に指定されてもいます。

なんといっても、2013年に「富士山域」として世界遺産としても登録されましたね。

 

 

そのため、林道から外れての入林は自然公園法・文化財保護法違反となってしまいます。

それでなくとも、樹木が多く暗く深い森であり迷いやすい。。。とても林道を外れることなんて怖くてできません

 

この日は、環境省認定のガイドさんを筆頭に、丸一日、地味地味~なランを探してカメラを地面に向けるという、ディープな一日でした。

 

 

倒木が多く、その倒木も苔むしています。

林道を通せんぼしている巨木もあり。。。

サルノコシカケ

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まず、表れたのがコフタバラン

落葉広葉樹林下に稀に見られる、非常に小さく目立たないランです。

 

 

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樹海は薄暗いので、さすがにフラッシュたかないと、ピントが合いません。

よくよく見ると、子房が膨らんでいて小さな花弁が見られます。

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富士山周辺に侵入した多くの植物は、乾燥・貧栄養・強い直射日光を受ける環境下で順応できる形質を身につけた植物が多くみられるそうです。

だからなのか、小さく地味なランのような植物が豊富なのでしょうか。

 

 

標高1200mであり、富士山麓は冷涼なため、6月下旬ではまだ開花していないランばかりでした。

花の競演はこれからのようです。

 

そして、林道を進んでいくとだんだんと樹海も深くなっていきます。

溶岩台地の上には樹木は育たないそうです。どのようにして森林遷移したのかと言うと、倒木した樹木から栄養を受け樹木が育つので、このようにまさしく海原でうねる波のような樹海特有の、根元が隆起したような形態となっているそうです。

 

 

 

こちらはヒトツボクロ(一つ黒子)

 

山地の少し乾いた樹林下に生育します。

山梨県ではレッドデータⅠ類に指定されています。

淡い淡黄色~紫褐色の花は全く目立ちません。

 

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そして、キソチドリ

亜高山~高山帯の針葉樹林内に生える。

う~ん、花は淡緑色で、こちらも地味地味。

「チドリ」と呼ばれるランの中では、全体が弱々しく、ひっそりと咲いています。

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ピントが合わないのなんの・・・

 

 

ランは変種も多く、地味なものから派手なものまで多様で奥が深いことがわかります。

この日は、お目当ての絶滅危惧種のランの群落にも出会えました。

 

つづく。。。