飛紅真の手紙

自然、アート、社会問題を静かに叫ぶ。

地際で刈らない「風の草刈り」で、もう雑草と戦うのはやめよう【大地の再生】

梅雨や大雨を乗り切るために、「大地の再生」手法を参考に畑の水はけ改善に全力を注いでいます。

自然農3年目の今年は野菜ができないといわれる「3年目の壁」らしいので、のんびり焦らず畑を育てることを大切に考えています。

雨上がりの翌日は土が柔らかいので水脈整備にはうってつけです。

今日は家族総出で畑作業です。水脈整備は力仕事なので男手は助かります。

耕さず草を生やす自然農畑。特に今年は野菜がない畑なので、「一体何を育てているんだろう?」と思われること間違いなし(苦笑)↓ ↓ ↓

今日は大雨の際に水が溜まる場所の水脈整備を行いました。

過去の水脈整備の記事はコチラ。↓ ↓ ↓

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元々つくってあった額縁明渠(畑の四方に水を流すために掘った溝)が時間が経つと土で埋まってしまうので20~30㎝掘り上げます。

掘り上げた水脈にはポーラス竹炭ともみ殻くん炭を1:2の配合でまき、剪定枝や刈り草を投入していきます。

微生物が働いて土中に菌糸をたくさん張ることで、水と空気の循環が改善されます。

「大地の再生」手法を学んで、

自然農でも地際から草を刈って敷く「草マルチ」をただただやればいいわけではないというのが目鱗でした。

自然農では畝上など野菜が育つ場所は地際で刈って草マルチをしますが、

畝の肩や通路などは虫の住処を確保したり土の流出を防ぐためにある程度草を残しておくことが必要です。

その際には、地際から刈らずに「風の草刈り」をすることが重要なのです。

メヒシバやセイタカアワダチソウなどの背が高くなる夏草も、地際から刈らず、根っこからも抜かずにノコギリガマで上部だけを叩き切るようにしていきます。

風が吹くと振られる部分を刈るのが「風の草刈り」。

その部分で刈ることで草は「これ以上伸びるとまた刈られる!!!」と感じて身体を安定させようと、細根をたくさん出します。

結果的に太い根が深く張らず、空気が送られていくので土が柔らかくなるのです。

セイタカアワダチソウも風の草刈りをすることで、地上部が枝分かれ(分結)して、

草自体が柔らかくなった印象です。

畑全体を地際から刈るのは一苦労ですが、「風の草刈り」なら楽チンです。

「夏草は地際から刈ると土地が荒れる」と昔の人は言って、里山をノコギリガマ一つで整備し、根っこを穏やかにすることで穏やかな里山を保ってきたそうです。

7月~8月は夏草がすごい勢いで伸びて風通しが悪くなり、根も太く深く張ってしまうので、

「風の草刈り」で草と戦わずに、根っこを穏やかにしていきましょう。この一冊で「大地の再生」を知ることができます。 

「大地の再生」実践マニュアル