飛紅真の手紙

フェミニストの精神看護専門看護師ブロガーが、自然、アート、社会問題を綴る。

インフルエンザによる異常行動が出た。発症後2日間は要注意。

8月31日、5歳の長女がインフルエンザA型に罹患し、発症後2日目に異常行動が出ました。

発症1日目の朝は37.3℃の微熱だったのが、その日の夜中には40.3℃まで一気に上昇し、「地震はいつ止まる?」と自分が揺れているのではなく周囲が揺れていると思ったほど悪寒で身体が震えていました。

朝方、解熱剤を飲ませて39℃台まで下がってきました。

かかりつけの小児科医を受診・検査ののち処方してもらった抗インフルエンザ薬のタミフルを服用させてから2時間ほど経ったでしょうか。

添い寝で寝かしつけ、眠った一瞬の隙を見計らってリビングで昼食を摂っていると、

「ママー!ママー!!ぎゃーっっっ!!!」

尋常ではない金切声とともに、転がるように寝室から飛び出してきた長女。

後ろを気にして逃げるような様子、廊下の真ん中にきて窓から差す光に驚いたのか、

「いや~!!!ぎゃーっっっ!!!」

と叫び、また逃げようとする。

私の頭に真っ先に浮かんだのが、“インフルエンザ罹患中の異常行動“

同じ目線の高さに視線を合わせ、抱き上げて「大丈夫だよ、よしよし」と背中をさすりながら明るいリビングへ連れてくると、現実に引き戻されたのかハッとしたようにすぐに落ち着いてきました。

こういった対応は職業柄慣れています(笑)。

インフルエンザの発熱時に起こる熱せん妄、高熱を一気に下げたために起こるもうろう状態だろうと思うのですが、そういった情報を知らない場合や、興奮状態の人の対応に慣れていない一般の親だと、かなり困惑すると思います。

 

リビングの座布団に長女を寝かせて、何かあったのか、何か怖かったのかと聞くと、

「○○組さんのお友達がふくろうになって・・・」と、教えてくれました。

発熱してから寝ている間に少しでも安心できるように、と普段は寝室には持ち込ませないぬいぐるみ(抱きしめるのにちょうどいいサイズのふわふわなふくろう。ふくろう好きな長女が気に入って数年前に高原で購入したもの)を持たせたところ、恋しそうに抱きかかえて1晩寝ていたのです。

おそらく、夢うつつで怖い思いをしたのはこのふくろうのぬいぐるみだろう、と思いました。

ちょっとコワめに脚色(笑)↓ ↓ ↓

一時期はタミフルによる副作用だと考えられていましたが、厚労省の研究などから、タミフル等の抗インフルエンザ薬によるものというよりも、インフルエンザの影響によるものと考えられるようになってきました。

インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究

10歳頃が最も多く、男性に多く、発症後2日以内に起こりやすいようです。

異常行動の重症例では、「突然走り出す」「飛び降り」などがあり、死亡事故にもつながっています。

経験してみると、なるほど、これは子どもによってはどんな行動に出るかもわからないので、危険だなと感じました。10歳前後だと知恵も備わっているので鍵を開け窓を開けて外に出る、飛び降りる、などは十分有り得ると思います。

以前、長男が4~5歳頃、夏風邪を引いて40℃まで高熱を出したときに解熱剤を使用したところ、一瞬異常行動めいた状態に陥ったときがありました。へらへら笑ってうわごとのようにまさに「熱に浮かされた状態」。

その頃は、現在のようにコロナとインフルエンザ同時検査キットなどはなかったので、夏場にインフルエンザと疑うことはまずなかったように思いますが、いま思えばインフルエンザだった可能性があります。

私も小学生の頃はシーズン毎に高熱を出しては親を心配させる子どもでした。もともと扁桃腺が大きく高熱を出しやすいので手術を勧められていた時期もありますが、大人になるにつれ熱を出すことも少なくはなり、結局切らないまま現在に至ります。

冬になると、声が出ないほど喉が腫れ、40度の高熱を出すのです。

当時は迅速検査キットどころか、インフルエンザワクチンも開発されていない頃だったので、いま思えば、インフルエンザだったのでしょう。

母は医療従事者でもなく、妹が熱性けいれんを何度か起こして救急車を呼んだ経験があったのか、よく「熱を出すと恐ろしい。熱さましをすぐ使わなきゃ」というのが口ぐせで、38度以上になると飲まされていた記憶があります。

40℃まで上がった時には、「空中浮遊」とでもいうように身体が天井までふわふわ上がっていく経験をしました。

「お母さん!身体が浮いてる!」

と怖がる私を母は慌てて病院に連れていき、病院の待合のソファで横になって待たされている間も、私の身体は容赦なくぐんぐんと天井まで上がっていくのです。踏ん張って浮き上がらないようにしてもダメ(笑)。

母はそんな熱に浮かされた私を見て取り乱し、

「待って、待って~(飛んでいかないで)」

と私を押さえ(笑)。周囲の患者さんは「何だこの親子は」、と思ったでしょう(笑)。

また、ある時は高熱で寝ていても、周辺で「ワーワー!ワイワイ!ガヤガヤ」と、戦争のように群衆が騒ぐような幻聴がずっと聞こえていたのです。後にも先にもその時だけでしたが、子どもながらに「熱を出すと頭も変になるのね」と冷静に考えたものでした。

当時は、タミフルに代表される抗インフルエンザ薬なんてあるわけもないし、やはり異常行動は抗インフルエンザ薬どうのではなく、高熱に人間の中枢神経は耐えられないのだと、経験則から思うのです。

非人道的かつ科学的根拠がまったくないので現代にはありませんが、1900年代以前には、精神障がいの人に人為的にマラリアに罹患させ高熱を出させて治ったところで頭もすっきりさせる・・・なんていうマラリア療法などの発熱療法も存在していたくらいです。

高熱に人間はなすすべもない。どんな行動を起こすかわからない。

インフルエンザに罹ったら、抗インフルエンザ薬の服用有無にかかわらず、特に小児や未成年者は発症後2日間の高熱が出ているとき、解熱剤を使って高熱を下げるときには目を離さず十分に観察してほしいと思います。

今回のインフルエンザ罹患とタミフル予防投与について ↓ ↓ ↓

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