飛紅真の手紙

フェミニストの精神看護専門看護師ブロガーが、自然、アート、社会問題を綴る。

気に入った映画は3回観に行く私の習慣から映画館で映画を観ることの価値を考える。

7月14日より公開の10年ぶりとなる宮崎駿監督作「君たちはどう生きるか」を観てきました。10年楽しみに待って、ついにこの日が来た感じです。

全体的な感想としては、

・前半部分の夢野久作的な純文学的なホラー感が素晴らしかったこと。

・そのままホラー感で行くかと思いきや、やっぱり宮崎ワールド全開な良い意味の裏切りだったこと

・風立ちぬ後の作品だけど、やはり今回も戦争のことを直球に描かない「やさしいメッセージ」だったこと(子どものことや海外のことなど考えてのことなのかな)。

・独特の世界観は2度目のアカデミー賞受賞があるかも

というところです。

特にストーリーがちょっと複雑なので、何回か観ることで確認と理解が進む気がしました。これは確認のためと前半のホラー感が好みなので私の中で「3回観に行く映画」に決定しました。

エンドロールになってから後ろで声漏れして号泣している人がいてちょっと興ざめしてしまいました(笑)。みんなコッソリ泣いてるけど抑えて泣いてるんだよ~と心の中で突っ込みつつ。

映画館内がすすり泣きの大合唱になったのは後にも先にも(?)「タイタニック」でしたが。。。

映画館離れといわれて久しい中、私が映画館へ行って「3回は観たい」と思わされた映画について書き留めたいと思います。個人的な趣味に偏ります。

1.風立ちぬ

宮崎駿監督作品は、1997年公開の「もののけ姫」以降、必ず映画館へ足を運んでいます。映画館で絶対に観たいアニメーション映画の一つです。

映画は好きで映画館も好きなので、メッセージやストーリーの確認目的で2回観る、一緒に観る人を替えて2回観るということはあっても、私の中で「映画館で3回観る映画」というのちょっと別格な気がします。

宮崎駿監督作品の中でも3回観に行ったのが「風立ちぬ」でした。

「映画館で観たい!」と思った作品です。戦時中という不遇な時代に夢を追う主人公の姿と、不治の病の恋人との悲恋と、アニメーションの躍動感や音楽の素晴らしさ(エンディングテーマは大好きなユーミン泣)に魅せられ、3回足を運んび3回泣きました。

その頃は、ちょうど大学院を修了して現在の職場に再就職した頃で、専門看護師(CNS)の認定試験の合格を目指して勤務終了後も職場に残って勉強していた頃です。休みの日も職場に行って勉強していました。

主人公の夢を追う姿と、自分を重ねてしまって3回観ることで自分を奮い立たせていた部分があったのかもしれません。

2.ジュラシックワールドシリーズ

映画館で見る映画は、五感をフルに使ってその世界に没頭できることもあって、何かアドレナリンかエンドルフィンのような快楽物質が出る気がします。

3回観た映画では、ジュラシックワールドシリーズ。「ジュラシックワールド」「ジュラシックワールド炎の王国」「ジュラシックワールド新たなる支配者」はそれぞれ3回観に行きました。

アクション映画好きではないのですが、子どもの頃から恐竜好きなこともあって、「ジュラシックパーク」愛がすごい私。自宅でも3Dメガネで3D版にリメイクされたジュラシックパークを観ます。

「ジュラシックワールド新たなる支配者」は4DXのある他県の映画館まで長男と観に行きました。初めての映画館での4DX体験でしたが、一番効果を楽しめるといわれる最前列で観たところ、テーマパークのアトラクション並みに長時間の揺れで鑑賞後もしばらく頭痛がひどかったです。。。

3.リトル・マーメイド実写版

現在公開中ですが、主人公の配役に賛否両論あったリトル・マーメイド。

ディズニー映画に全く興味がなかった私も、子どもの頃から「人魚姫」の悲しい童話が好きだった影響でディズニーのリトル・マーメイドは唯一好きでした(アニメ映画が公開された当時にはもういい大人)。

そして、多くの子育て世代が通る道、「子どもがディズニープリンセスの魔力にハマる」というのをまさに我が家の4歳の長女がまい進中。

リトル・マーメイドの実写版が始まるということで、子どもたちとアニメ版を十数年ぶりに観たところ不覚にも感動の涙。

トリトン王が愛娘アリエルを心配のあまり厳しくする姿、最後はアリエルの幸せを願って人間の姿に変え子離れする姿など、若い頃の私は何も感じなかったけれど親になって感じる感覚なのかな、と見返して気づきました。

そして、「こんなラストだったっけ!?」と、大好きな悲恋の「人魚姫」とはラストが全く違うということにも驚かされました。ディズニー映画では間違いなくハッピーエンドなんですよね。。。

実写版を1回観たところ、同行者が驚くほど一人ものすごく泣きました。実写版トリトン王とアリエルとのやり取りがやけにリアルで、アニメ版以上に泣けました。

ミュージカルの素晴らしさ、海の中の生き物の美しさ、生々しい実写の人魚のリアルさが私を映画館に3回向かわせることとなりました。

3回目は子どもたちにDVDじゃなく映画館で体験させたい!と思い子どもたちと観に行きました。長男は大きな音に耳をふさぎながらも最後はちゃんと涙。長女は映画館デビューでしたが歌うアリエルにうっとり。そして最後はウルウルして感動していました。

3回目は自分が感動どうこうではなく、子どもたちの映画を観て驚いたり笑ったりする様子ばかりを見て楽しんでいました(笑)。長女には時々わかりやすく解説してあげたりしながら、怖くないように、楽しめるように必死でした。

ラストシーンでは、子どもたちと映画館に行ける日が来るとは・・・と成長を感じつつ涙していました。

最終的には、「アリエルの映画もう一回観たい!」と長女のリクエストもあり、4回目を観に行きました!これは新記録かもしれません(笑)。

「君たちはどう生きるか」も3回目観たところでストーリーの理解が深まったり、違う視点で観れたりと、まったく違った感想になっているかもしれません。

最近の映画は1ヶ月ほどで終了してしまうことも多いので、3回観に行くのはシビアなときもあります。けれども、もう二度と映画館で観ることはできないので、やはり上映期間中に「映画館で観る」という「体験」として五感で感じることのすばらしさを大切にしたいです。