飛紅真の手紙

フェミニストで精神看護専門看護師ブロガー、自然、アート、社会問題を綴る。

断捨離したけど復活した名刺。どうせなら耳付き手すき和紙名刺にこだわる。

「もう名刺は作らない」と5年ほど前に断捨離を決め込んで、もらうだけにしていた名刺。2023年にコロナが5類に移行すると、学会もオンラインと現地開催のハイブリット形式が増え、「やっぱり名刺が必要だわ!!汗」ということを感じるようになりました。

そう、2018年に第2子出産、2020年コロナパンデミックで、外出する機会が減ったことで新たな出会い自体が減っていた自分に気づいたのです。

 

1.デジタル名刺を試してみた結果

今年5月の神戸の学会に参加する際、直前まで「名刺を作るか作らないか」で悩み、結局急ごしらえでデジタル名刺を作りました。

名刺交換相手のスマホでQRコードを読み込んでもらい、自動的に電話帳に登録されるというもの。

デジタル名刺を使用してみた感想は、

・医療系で使っている人はほとんどいない

・年配の大学教員と名刺交換するには向かない

・カタチが残らないので名刺交換したこと自体忘れられそう

ということ。

IT系などの業種ならともかく、名刺交換した出版業界の人でさえ紙の名刺を使っているようなので、「やっぱり時期尚早なのかなぁ」というのが正直な感想でした。

 

2.紙の名刺を5年ぶりに作ってみる

11月に埼玉で学会発表することになり、「いよいよ名刺を何とかしなければマズイ」と、重い腰を上げました。名刺を作ると決めてからは「どうせならこだわりたい」という私の癖が出てきました。

とはいえ一から名刺を自分で作るのはワーキングマザーにはキツい。

ネットで名刺デザインから印刷まで行う印刷業者を探し、デザインは業者に任せて効率化しつつも、「自分を演出してくれる名刺にしたい」「自分らしく、かつ素材にこだわろう」と決めました。

今回の名刺作成のポイントは、

・自分で描いた自画像を入れること

・耳付き手すき和紙にこだわること

耳付き和紙とは・・・

ふちを刃物で切っていない和紙のこと。

 

そして届いた名刺がコチラ。↓ ↓ ↓

 

お気に入りのキース・へリングの名刺入れ。やっと陽の目を見た・・・

 

今回の耳付き手すき和紙名刺は薄いけれど、和紙特有の生成りではなく純白で、ふわふわの見た目と手触りは期待以上!!

受け取った人が、後日名刺を見返したとき、「飛紅真ってどんな人?」って、気になってくれたら嬉しい💛

実際に学会で名刺交換したところ、「わぁ、素敵」「おぉ!」といってくれる人が何人かいました。自分の印象は残せただろうか?

 

3.名刺を作ってみて考えた「セルフブランディング」

名刺を再び作るようになって、所属や肩書や資格をまだまだ私は必要としているんだ、ということをまざまざと思い知らされました。

「何者でもない私でいたい」「レッテルを貼られたくない」という思いはあれど、私個人の知名度があるわけでもなく、大勢の中の一人でしかない。

そんな私が、周囲から認知してもらうためには、「こんな価値観を持っている人」「こんな活動をしている人」ということを戦略的にアピールし続けるセルフブランディングが必要です。

「一般人がそんな大げさな!!」と思うなかれ。高度情報化社会では、リアルだけでなくネット上でも人格形成が欠かせません。仕事上での自分はほんの一面でしかないのです。

私の場合だったら、

病棟に所属する看護師としてではなく、専門看護師(CNS)という資格を活かして病院内を横断して活動している、とか、

性暴力予防啓発やトラウマケアに関心が強いあまり、日本版性暴力対応看護師(SANE-J)の資格を取って社会活動を始めた、とか、

絵を描くのが好きで得意で自宅にアトリエをつくっちゃったとか、

自宅の庭で自然農をやってるとか、

最近公言するようになった、フェミニストであるとか。

「女性」「母親」「看護師」など、一つの価値観に縛られて生きるのではなく、1人の人間の中にいろいろな価値観、多面的な自分をもっていることが、これからの世の中、重要になってくると思います。

「自分にはこれしかない!」だと、それが壊れてしまったときのことを考えると逆に危うい。これからは「あれもこれも引き出したくさん」な方が楽に生きられる気がします。エネルギーを分散する、保険をいくつももっておくようなイメージ。

ブログにはそんな私の多面性をぶつけているつもりです。名刺にはブログアドレスを貼ってはいないので、仕事繋がりの人とは仕事上の私しか知ってもらえません。いずれは名刺にブログアドレスを貼って、多面的な私を公開していくことが目標です。

 

めんどくさいし名刺はいらないかも~!と迷っていた頃の過去記事はコチラ ↓ ↓ ↓