飛紅真の手紙

フェミニストで精神看護専門看護師ブロガー、自然、アート、社会問題を綴る。

お金持ちほどゴミの量が少ない。

お金持ちのゴミは量も質も違うということを知って目から鱗が何枚も剥がれました。ゴミ清掃員芸人のマシンガンズ滝沢秀一さんの本を読んで、ゴミには捨てる人の生活が映し出されるだけでなく、ゴミにも人格が表れ、生き様を物語るなと感じました。

 

1.お金持ちのゴミの特徴

・ゴミ袋自体が高級

・ゴミ出しのポリバケツがいつも綺麗(戸別回収の高級住宅街) 

・ゴミを分別し綺麗に出す

・ゴミの量が少ない(特に可燃ゴミ)

・庭が広いので枝や落ち葉が出される

・粗大ゴミに健康グッズが出される

一概にお金持ちといっても、「にわか金持ち」ではなく、超絶筋金入りのお金持ちのゴミは違うそうです。「にわか金持ち」のゴミは、レトルトが多かったり食品ロスが以外に多い、高級美容液や高級な酒やミネラルウォーターなどが多いなど、「買えばいい」と生活に手軽さを求め時間をお金で買う傾向があるそうです。高級住宅街は戸別回収が多いというのも初めて知りました(笑)。

 

2.お金持ちではない人のゴミの特徴

一方、生活に余裕のない地域のゴミには特徴があるそうです。

依存性のある嗜好品(酒・タバコ・栄養剤・ジュース・スナック菓子)が多い

・安価な洋服を定期的に大量に捨てる

・ゴミの出し方が汚い、分別されていない、一気に大量に出す

共通するのは、大量に買って大量に捨てるということ。「渇望」という言葉が浮かびます。アイドルの握手券付きCDを大量に捨てたりと、自分ではなく他人に目を向け投資するということも多いそうです。

そして、ゴミ集積所が汚い場合は治安が悪い。ルールを守れない、他人を築かう余裕がない。近隣の目がゴミにすら行き届かないので必然的に犯罪も多いのでしょう。近隣のコンビニのゴミ箱が家庭ゴミでパンパンな地域も治安が悪いと言います。

 

3.お金持ちのゴミはなぜ少ないのか?

お金持ちは、お金持ちはの金銭的・時間的な余裕があるから、ストレスが少なくモノに依存する必要がない。いまの生活や自分自身に満足しているから、安物買いの銭失いや大量消費や浪費とは無縁。

・修行僧のごとく生活が質素

・自分の認めたモノ以外は、びた文払わない

・思い入れのあるモノだけに囲まれている

・気持ちの余裕があるから自分に目を向け、健康志向で自己投資できる

といいうことがわかり、「なるほど!」と本を読みながら思わず声を上げてしまいました。お金持ちは、気分の浮き沈みに左右されず修行僧のように淡々と「習慣」を守って生活していることが多いといいます。お金持ちではなくとも、自分の身の丈に合った必要なモノだけを買い、メンテナンスしながら大切に使う生活にあこがれます。

お金持ちは、「自分へのご褒美」と称して普段の習慣にない贅沢なものを気分の浮き沈みに影響されて買ったりはしない。なぜなら、すでに満たされているから。

 

4.断捨離2年で粗大ゴミの量が減った

かくいう私はお金持ちでもない「庶民代表」ですが、断捨離に目覚めて早2年。始めた当初は、もったいないくらい色々捨てていました。

「買ったばかりだったけど実は必要なかった!」

「なんでこれにお金を払ったんだ私は?」

と罪悪感にさいなまれ、「もう次は買わないぞ!」と決意を固めたりして。

断捨離を始めた当初は粗大ゴミの量がやたら多かったと記憶しています。アパートから戸建てに引っ越す際も、引き取り業者を呼んで6万円かかって不用品処分が必要でした。粗大ゴミ回収に間に合わず環境センターに夫と二人で行っては、ヘトヘトになり「粗大ゴミってこんなに捨てるの大変なんだ」と思い知らされました。

いまでは3か月に1度の地域の粗大ゴミ回収の日にも大きなモノは出なくなりました。なんたって、ウチのクロゼットや押し入れまでルンバをかけられるくらいガラガラな場所ばかりです。

新居設計時、「収納スペースをたくさん作りたい」と意気込んだのを大後悔するほどのガラガラぶり。設計時に断捨離を熟知していたら、収納スペースなんて作らずにトイレや寝室をもっと広くできたのに(泣)。

断捨離提唱者のやましたひでこ先生は、お金持ちほど床が見える面積が広いといいます。モノで空間が侵されていないんですね。自分の時間がいっぱいいっぱいだと、居住空間もモノでいっぱいいっぱい。ブラック企業勤めやワーカーホリック、育児や家事で余裕がないなど自分の時間がなく疲弊していると、モノを捨てることすらできなくなり、床がモノに敷き詰められ見えなくなります。

 

5.お金持ちは玄関が綺麗

そして、やましたひでこ先生の断捨離番組、これまでの私の訪問看護経験、近隣住宅を見ても、私が個人的に感じているのは、お金持ちは玄関が綺麗ということ。

・植木鉢をゴチャゴチャ置いていない

・子どものおもちゃや自転車などを置きっぱなしにしていない

・草取りが行き届いている

・玄関内に靴が置きっぱなしになっていない

・玄関内がすっきりしてモノが少ない

絵や置物や生花を飾るかどうかは人によってセンスが問われますが、自分に管理しきれないモノを置いていないかどうかが重要と感じます。玄関は人や物の出入り口であり、社会との窓でもあります。玄関の内にも外にも目が行き届いているということは、それだけ気持ちに余裕があり、他人にどうみられるかを気にできるということかなと感じます。モノが多くなければ玄関の掃除もしやすいですから。

 

6.目指すは可燃ゴミの量を減らすこと

ウチの地域は、可燃ゴミ、プラスチック、ミックスペーパー、資源ごみ、粗大ゴミと細分化されているので、必然的に分別せざるを得ません。4人家族の我が家は1週間でプラスチック45リットル2袋、可燃ゴミ45リットル2袋出ます。燃えるゴミが2袋出るのは、衛生上トイレとキッチンに手を拭くタオルを置かずペーパータオルにしている影響が大きいです。

可燃ゴミをさらに減らせたらお金持ちみたいでかっこいい!と思っちゃいます。一般家庭で食品ロスを見直せば年間6万円節約できるそうです。食品を買いすぎると目が行き届かず、絶対に賞味期限が切れて捨てる羽目になるので下記には気を付けたい。

・料理や買い物前には冷蔵庫の中身全体をよく見回すこと。

・普段使いしない珍しい調味料、消費期限の短い見切り品などは買わない

・冷凍食品はストックを溜め過ぎるので一旦使い切る

ウチは1週間ごとに宅配サービスを利用しているので、スーパーにはほとんど行きません。冷静な思考でネットで1週間のことを考えて品定めできます。スーパーよりちょっと割高かとも思いますが、仕事や育児で疲れてストレスフルかつ空腹な状態でスーパーに行くとロクな結果になりません。コンビニに行く回数も減りました。お昼ご飯と飲み物は自宅から持参しているし、行かないと節約になるしプラスチックゴミの量も減ります。

自分の生活の問題だけでなく、日本はゴミ問題が相当やばいことになっているようです。20年後には最終処分場のゴミはいっぱいになり、世界一ゴミが多いのです。

 

目指せ!お金持ちのようにゴミが少なく、綺麗にゴミを出せる自分!

 

『このゴミは収集できません』滝沢秀一著

このゴミは収集できません (角川文庫)

 

『やっぱり、このゴミは収集できません~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと』滝沢秀一著

やっぱり、このゴミは収集できません ~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと~