飛紅真の手紙

自然、アート、ときどき社会問題を静かに叫ぶ。

乙女高原を守る遊歩道はこうしてできている!!

私が愛する乙女高原を守る、年間を通しても超重要な保護活動!!

2026年度乙女高原遊歩道づくり

ロープを張り替えた遊歩道。

1.遊歩道は多くのボランティアの力でできていた

乙女高原ファンクラブ、山梨市議会議員・山梨市職員・山梨県職員、団体、一般参加者、総勢71名が集合して始まりました。

総勢71名のボランティア集合!!

受付で軍手や飲み物配布

実は別日に、、ボランティアをスムーズに受け入れ作業を気持ちよく進められるように、乙女高原ファンクラブ有志・山梨市職員の18名が集まって、乙女高原グリーンロッジの庭に設置されているトイレを掃除したり、新しい杭100本、新しいロープを運び込んで置いたり、交換する杭のチェック、鹿柵の不具合チェック、AEDのレンタルなど、準備作業をしてくださっていました!!

新しい杭とロープ

ボランティアはただやればいいだけでなく、そのための準備作業もあるんだということに、乙女高原案内人になって(いい歳して)知りました。

山のトイレって通常汚くて臭くて不快ですが、きれいな状態のトイレを使えるのは、決して「当たり前」じゃありません。それを掃除してくれている人がいるということを忘れてはいけない。

普段は見えていないけど、たくさんの人に支えられていることに気づくと、自分の視野の狭さにハッとさせられます。

 

2.なぜ遊歩道が必要なのか

乙女高原の遊歩道には、大きく2つの意義があります。

ロープを張り替えた遊歩道

①人の踏みつけから植物を守る

乙女高原は標高1700mにある「亜高山高茎草原」。例年11月上旬には初雪が降り,4月中旬まで雪が残り、夏が短く1年のうち生長できる期間が非常に限られます。芽生えてから花を咲かせるまでには何年もかかるのです。

乙女高原は2m以上にもなるススキの高原です。ススキに負けまいと、高原植物たちが草丈を高くし、植物の生存戦略で草丈が高いのが特徴。里山の背丈の低い植物と違って一度踏みつけてしまうと脆く、再生するのに何年もかかるのです。

②土壌流出から守る

多くの人が草原内を歩くことで土が露出してきます。

雨が降っても草が生えていれば植物の根を通って水が浸透していきますが、土が露出していると、雨が土を削り土壌流失していきます。雨が降るたび地面は削られ、谷のようになり、草の生えない面積がどんどん広がってしまいます。

つまり草原が維持できなくなるというわけ。

2点の理由から、杭を打ちロープを張って草原内に人が入らないように遊歩道をつくる必要があるのです。

 

3.不器用な私でもロープが張れた♪

草原コース、森のコース、ツツジのコースの3班に分かれて作業を開始しました。

乙女高原世話人(ファンクラブの役員)がリーダーとなり各班の作業を導いていきます。私はスタッフとしてですが実は遊歩道づくりは初参加、そして長女も一緒に。草原コースを担当しました。

乙女高原では伝統的に、杭にロープを結ぶだけでロープ張りをしています。「とっくり結び」という結び方で、いったん結ぶとなかなか解けない結び方らしい。

太いロープを独特の縛り方で張るなんて、非力な女性や子どもにできるのだろうか?と一抹の不安はありましたが、レクチャーを受けてからやってみると、覚えてしまえば意外に簡単!!力も必要ありません。

小学2年でもできます

男性陣の力で新しい杭を打つ

新しい杭を掛矢で打ち込む

朽ちた杭は森に戻し分解を待つ

富士山がよく見える。

4.草原の若木刈り
午前中の作業は終了し、「遊歩道づくり」は一旦終了。
有志で午後の作業に取り掛かかるため、ファンクラブのみなさんと昼食。

4月6日のヤマアカガエル産卵調査の際、乙女高原は9℃と芯から冷えました。その時、ファンクラブの先輩がすすっていた熱々のカップラーメンがうらやましく、真似をして私と娘でカップラーメンを持参。

本日は18℃で日差しも強く暑さを感じるほど。水筒に熱湯を持っていきましたが、80℃くらいかなぁ。・・・カップラーメンの感想は「普通」でした(笑)

ぬるいカップラーメン。

乙女高原は草刈りをすることで草原を維持しています。

春の乙女高原。

草刈りと同じかそれ以上に大切なのが「木刈り」。

草原の中に育ってきた若木を刈らないと、簡単に森に遷移してしまいます。

シラカバの若木など、青々とした若木があちこち生えていて、最初はバシバシ切っていくのですが・・・

サクッと行くのが気持ちい。

標高1700mの太陽に近い炎天下の中、草原の上を見上げると、無数の若木が・・・。

若木めっちゃ生えてる。

森に遷移していくスピードの速さに驚きました。生命力たるや・・・。
昨年切ったであろう若木の切り株から、彦生えがたくさん。

ある意味、人間の力でこれを阻止しようとしているわけで、「今年はやらなくっていいか~」では済まされない。毎年毎年コツコツ繰り返すことの重要性を痛感しました。

 

完全な自然とは言えませんが、人の手で、それも善意と奉仕の力で、なんとか維持されている乙女高原の生物多様性。この美しい景観。

これからも、コツコツ地道な作業を脈々と続けていくこと、次世代に受け継いでいくことが保全活動

なんだ、と改めて考える機会になりました。

 

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今年もマルハナバチ調べ隊、3回やります!!是非お越しください。