自然農4年目に突入し、収穫の時期を迎えた夏野菜たち。緑肥による土づくりの甲斐があったのかはわかりませんが、1年目、2年目よりも収穫できるようになってきました。
1.自然農で育てた野菜苗を購入して定植
2023年は夏野菜の定植はせずに、まさかの種の直播きに挑戦しました。結果は・・・言わずもがなの惨敗。当たり前のことですが、日本の気候ではナス科(ナス・トマト)を畑に直接種まきして収穫までする難しさを痛感しました。
なので、今年は素直に野菜苗を購入して定植することにしました。自然農では不耕起のため、定植してしばらくは根が伸びにくく、下葉が黄色くなる「植え傷み」がどうしても起こりやすいです。根が活着する梅雨時期くらいまでは心配でしたが、気温が高くなってくると葉の色も元気に、グングン背が伸びてくれました。
2.夏野菜の様子
ミニトマトは、何度か収穫しましたが、梅雨明け後の猛暑で、収穫がゆっくりになってきました。40℃近い気温はミニトマトにはキツイのか、タバコガの被害も出始めています。
昨年オクラを育てた畝に、5月12日にナスを定植しましたが、モグラの穴が多く、3株ほど途中で成長が止まってしまいました。来年は1年休ませなきゃダメかなぁ。さらに、1年休ませていた別の畝でも育てていますが、こちらは養分豊富なのか株や葉の大きさも、花付きも、勢いも段違い。↓ ↓ ↓
ピーマンは自然農1、2年目に挑戦したものの大きくならず、やっぱり土の養分が相当必要なのだろうと痛感。4年目の今年は休ませていた畝で再チャレンジしてみることに。すると、5月12日に定植してからの植え傷みもなく、驚きの生育スピード!葉の厚み、幹の太さからして違います。1年間刈り草を積んで堆肥化していたであろう畑は、養分過多なのか、虫食いが多いです。
オクラは、5月19日に直播きしたものの半分以上虫に食べられ、追加播きしました。6月の梅雨、7月の高温を境にゆっくりゆっくりですが、確実に大きくなってくれています。収穫は8月中旬でしょうか・・・。
天敵昆虫を呼び寄せるインセクタリープランツとしてアフリカンマリーゴールドを直播きしました。すると、1m以上も背の高い姿まで成長。こんな背高のっぽのマリーゴールド初めて見るし!!(汗)。アフリカン種は土壌のセンチュウを寄せ付けないらしいのですが、如何せん相応以上に背が高すぎて、オクラの日光を遮ってしまうのではないか、とヒヤヒヤです。
3.収穫量はまずまず
化学肥料にビニールマルチを使う慣行農法に比べれば、半分以下の収穫量だとは思いますが、1、2年目に比べれば収穫できるようになった実感があります。ナスも2~3日おきに数本採れ、ピーマンは大きな実ができるようになってきました。
こうして肥料も農薬もやらずに実りをいただけるのは嬉しいですね。
その分、草刈りや土づくりが重要になってきます。じゃんじゃん生える夏草をどんどん刈ればよいわけではなく、畝の肩の草は残すことで、虫たちの棲家や、乾燥防止に役立てています。
4.ウチの畑の王者
無事にオオカマキリが孵化したようです。今年はショウリョウバッタが多い気がしますが、現れる虫の様相が毎年違うのも、生態系の不思議です。オオカマキリが王者となって君臨し、生態系のバランスを保ってくれることを期待。
虫がつきにくいとされるメディカルティーツリーに、オオカマキリが棲んでいます(笑)。数日前、メディカルティーツリーにバラバラになったヒョウモンチョウを見かけたので、オオカマキリの仕業だったことを確信。大きなクモも巣を張っていました。
虫とともに、畑もゆっくりゆっくり育っています。
5.おまけ
そうそう、毎年びっくりするのですが、向かいの畑のタラノキで二ホンミツバチの分蜂ができます。2日くらいでどこかへ行くのですが、すごい羽音です。衝撃映像だったらごめんなさい。
ミツバチが巣の数を増やすために、古い女王蜂が巣の半分の働き蜂を連れて引越しをしているのだそうです。生命は神秘に満ち溢れています。
自然農はコチラの書籍を参考にしています
川口由一監修・鏡山悦子著:『自然農・栽培の手引き』 ↓ ↓ ↓
川口由一著:『完全版 川口由一 自然農』↓ ↓ ↓